第1回 リンゴを描いてみよう(線画編)
はい、トートツに始まりました、「素人による素人のための」イラスト指南でありますが。
今回はお題としても定番、静物画の簡易バージョンから入ろうと思います。
まずは……こちらをご覧ください。
……はい。正直に「ふざけんな」と思った方、その反応は至極正しいです。
この位であれば、描けると思った方はとっても見込みありです。
と、申しますのも。この「描けそう」という感覚が、絵を描く上でとっても大事な要素でありまして。
「描けそう」→「描いてみよう」→「描けた!」の繰り返しで、絵は上達するものなのでありまする。
ですので、この程度の「リンゴなら描けそう」と思った方は、是非に、次に進んでみてください。
◆ちょっとそれっぽいリンゴを描いてみよう
さて、ここからが本題です。先程の脱力リンゴを描けるくらいの画力がある方であれば、この先も問題なくクリアできると思いますが。やや丁寧めに「色塗り」に重点を置いて、それっぽいコツを説明しますので、参考にしていただけると嬉しいのであります。
①まずは下書きから。
なお、作者は画材に色鉛筆を利用しているため、いきなり線画に入ってしまっていますが、下書きをしてはいけないという訳ではありません。線画の前に、心ゆくまで下書きと練習をしてくださいまし。
描き易い部分から描き出して構わないと思いますが、作者はリンゴを描く場合は「ヘタ」から描きます。
イラストを描くに当たって、全体像を考えた時に「バランスの取り易い」部分から描くと、割合「上手に見えそう」な絵を描くことができます。バランスが取り易いポイントは人それぞれですので、まずは自分にとって「ここから描くと上手く描けそうだ」というポイントを見つけることから始めましょう。
全体をざっくり描いていきますよ。まん丸でもいいと思いますが、ちょっぴり歪な感じにすると「ナチュラル」感を出せるかもです。
ぐるっと線を繋げば、なんとなくリンゴっぽい感じになりましたね。ヘタの周りは「窪んだ部分」になるので、少しだけ補助線を入れてみましたよ。
どうです? 何となく、描けそうな気がしませんか?
次は色塗り編に入りますよ。デジタルでも参考にしていただけるように「色の組み合わせ」について、丁寧目に掲載していきますので、お付き合いいただけると嬉しいのです。