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絵心ゼロから始める、それっぽいイラストを描くための提案集  作者: ウバ クロネ
【動物編】ワンニャンからドラゴンまで
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第6回 ドラゴン(彩色編)

 ドラゴンの背中に乗って、空を飛べたらどんなにか楽しいだろう。そんな妄想を胸に抱いて……の割には、なんだか凶暴なドラゴンさんになった気がしますが。

 こちらのタイプ(西洋系)のドラゴンさんは詰まるところ、悪役ですからね。ちょっと凶暴っぽい方が、それらしいのかも知れません。

 ということで! 色塗りも凶悪な感じ(?)でザクザクっといきますよ!


1)ドラゴンと言えば、口からズバババッ!

  と炎とか光線とか、ガスとかを吐いているイメージがありますです。

  そんな個人的な妄想にちょっとだけ、近づけるべく。

  口から炎的な光を入れることにしました。ですので……。

挿絵(By みてみん)

普段は影から塗ってしまう作者も、今回ばかりは明るいところから、塗っていきますよ。

まずは黄色。


挿絵(By みてみん)

光を強調するために、すぐ近くに影も入れてしまいます。


挿絵(By みてみん)

鱗のラインを描き描き。


挿絵(By みてみん)

ここでオレンジを投入します。

そうすることで、ダークな印象と光の強度を補強しようとしておりまする。


因みに、このオレンジは「ファーバーカステル・ポリクロモス」という色鉛筆でして。

黒で塗りつぶした上からでもしっかりと色が乗るので、ここぞという時に使います。

ただ……うん。高すぎるんだよなぁ、この色鉛筆……。


挿絵(By みてみん)

頭はこんな感じですね。


2)次は角を塗っていきますよ。

  黄色で光部分を取りつつ。

  ゴツゴツした感じを出すため、「フェンリル」回で紹介した「氷っぽい装飾」を同じ感覚で塗っていきます。

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

ただ、今回は光を意識していますので、同系統の色だけではなく、敢えてのオレンジも追加します。


挿絵(By みてみん)

最後に影になる部分に黒を足して、線を整えます。


3)この調子で体も塗っていきます。

  鱗のラインを取って……。

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

光と影を意識して、ベースは黄緑で馴染ませます。


4)ここで翼の色塗りをダイジェスト(?)でどうぞです。

挿絵(By みてみん)

外枠は緑ベースで。


挿絵(By みてみん)

光に黄色をチョイスしたので、今回は「補色」の紫で塗ってみます。


説明不要だと思いますが、一応、ここで補色について説明をば。

色相環(マンセルカラー色環)内で、反対側にある色同士の組み合わせのことで、「反対色」なんて呼ばれたりもしますね。

緑に対して赤、青に対してオレンジ……など、基本的には寒色と暖色の組み合わせになります。

で、そんな色を組み合わせると「互いを引き立て合う」効果が得られるのです。

お肉のトレイにパセリが添えられているのは、決して、飾りのためだけじゃないのです。

赤を強調して、美味しく見せようという魂胆があるのですよ? ふふふ……。


それはさておき……作者の貧相な画力を補色を使って、グレードアップしようと目論んでおるのです。

尚、爪や角もさりげなく「青とオレンジ(黄色)」の効果を得ようと、涙ぐましい努力もしていますですよ。


挿絵(By みてみん)

すみません、脱線が長くなりました。

続きを塗り塗りしていきますよ。


挿絵(By みてみん)

菫色を足した後は、ライラックパープルで馴染ませます。


挿絵(By みてみん)

紫と黒で影を追加。ここまでくれば、後は裏側を塗るだけっす。


5)体も順番に塗っていきます。

  爬虫類ラヴァーの憧れ、お腹はお肉柔らか、タプタプを妄想して肌色にしました。

  ま、まぁ……こちらのドラゴンさんはちょっぴりマッチョ寄りですけども。

挿絵(By みてみん)


6)完成なのです!

挿絵(By みてみん)

線を整え、影などの手直しもしてみました。

「素人の割にはやるじゃないか」と言ってもらえれば、大成功なのです。ムフフ。

今回で【動物編】は最後、しかも年内も最後の更新となります。

年明けはまずリクエスト・ギャラリーを掲載しつつ、【人物編】に入りますよ。


のっけからやらかした感じがありますが、来年もどうぞよろしくお願いいたしますです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] まだ読み途中なのですが、我慢できずに感想を……。 どのイラストも本当に素敵です!!! 私は全然イラストなど描けないので、ただただ圧倒されています。 素人ながらに、線がなんて凛々しく美しいの…
[一言] 補色は難しいですね。 私は感覚で塗っちゃうので(だからいつまでも色塗りが苦手なんだろうなあ)補色は考えないのですが、それでも好きな組み合わせが「紺色とオレンジ」だったり「紫色と黄色」だったり…
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