次に 〜画材と言い訳〜
小説ではありませんと、前置きした上で、更に妙な事を述べさせていただきますと。
作者はちょっとしたトラウマから、デジタルツールで絵を描くことは辞めてしまった人間でありまする。かつてはPhotoshopやIllustrator等を使って、仕事をしていたのですが……今は専ら、アナログオンリーで絵を描いております。
で、一応の事前連絡といたしまして、利用している画材を少しだけご紹介しておきます。……おそらく、90%以上の方に役に立たない情報である自信があります。それでも、こちらのコンテンツをご覧いただくにあたって、スタッフ紹介はしておこうかな、と。
①線画には「HI-TEC」を使っています。
太さは「0.3」と「0.5」の2種類を使い分けています。
基本の線画は「0.3」ですが、装飾や模様、黒レースなどは「0.5」で直書きしていたりするのです。
②使う色鉛筆は大きく分けて6種類
消耗の激しい「黒」「赤茶色」「焦げ茶」や、「薄だいだい」は三菱鉛筆を利用しています。
比較的手に入りやすい上に、お値段も超お手頃。
しかも、国産メーカーだけあって、硬さと発色も文句なしなのです。
ただ……ニュアンスカラーが少なめなので、基本的な色しか揃わない傾向があります。
三菱鉛筆以外でよく利用するのが無印良品さんの色鉛筆です。
おそらく、コスパに関しては最高レベルなのではないかと。
発色・硬さ、可搬性もとってもグッド。
ただ、1つだけ欠点を申し上げるとすれば……ご覧の通り、本体が全て無垢材のままですので、蛍光灯下だと似通った色を取り違えてしまう事があるのです。
ですので、あらかじめ、色の名前を書いておくと便利です。……微妙に格好悪いけど。
グレーはカリスマカラーをチョイス。やや柔らかめで、利用している用紙と相性がいいので、グレーはこちらを利用しています。
色数が多い色鉛筆のシリーズは「Cool Grey」や「Warm Grey」などなど、大まかにグレーがカテゴライズされており、それぞれ「10%」や「50%」とグレーの方向性の濃さ(というよりは、個人的には個性度だと思っています)で数種類用意されていたりします。
モノクローム風のイラストの場合、グレーの中間色があるかないかで、仕上がりが断然に変わってくるのです……多分。
ファンタジックな色味は色辞典(トンボ鉛筆)を買いがち(汗)。
「古代紫」や「瓶覗」など、和の色名がついているシリーズですが、蛍光色も幅広く揃っているのが特徴。
レアな色や、個性的な色が多いので、揃えて楽しい色鉛筆です。
シリーズで3集・100色あるようですが、作者は全部使わないと判断したため、必要な色だけ単色買いしています。
……セットで買うと、結局、使わない色が出てきたりするんですよね……。
奥の手はファーバーカステル・ポリクロモスを使います。
色伸び・発色の美しさは最強クラス。
老舗メーカーの意地と底力を存分に見せつけてくれます。
また、他のメーカーではあまりないような綺麗な色が揃っているのも、非常にいいのです。
ですけど……この色鉛筆、冗談抜きでめっちゃ高い……!
三菱さんの鉛筆が一本80円(税抜き)なのに対し、こちらは一本300円(税抜き)。
なので、貧乏性な作者は「どうしても譲れない色」だけ単色買しています。
ここぞと言うときに、使うのです。
残りはどこぞの通販なセット売り(500色)が占めています。
もう、どれがどの色だか分かりませんが……その日のフィーリングで色を選ぶのも楽しいのです。
と、作者はこんな感じの色鉛筆を使って色塗りをしています。
色数だけはやたら多い気がしますが、よく使う色は決まっていたりするので、宝の持ち腐れな気もしないでもないです。
ごめんちゃい。