第2回 犬と猫(おまけ・犬種の描き分け)
おまけというか、こんな雰囲気で描いてみれば良いんではなかろうか、というちょっとした見本(と言うには不足がありますが……)のコーナーと致しまして。なんとなーく選んでみた犬6種類について、ちょっと講釈を垂れようかと思いますです。
あまり実入りのない内容ですので、「ほ〜ん、そうなんだ?」程度に流し見していただければと思いますです。
【ラブラドール・レトリーバーとドーベルマン】
優しそうな雰囲気で大人気。お利口なワンコ代表格・ラブラドール。
片やいかにも強そうで、小説でもよく見かける番犬の代表格・ドーベルマン。
まずはちょっぴり対照的なワンコを並べてみましたですよ。
下書きはこんな感じ。
ラブちゃんの方はちょっぴり「垂れ目」がちを意識しつつ、ホワッとした印象で攻めます。
一方のドーベル君は尖った耳とシャープな目元でクールさを表現します。
あっ、因みにですね。ドーベルマンは本来、垂れ耳のワンコでヤンす。
尖った耳と短い尻尾は使役犬としての名残ですので、今では耳と尻尾の切断はしないことも多いみたいです。
色を塗るとこんな感じ。
ラブちゃんは柔らかい感じを目指し、明るめの黄色でまとめます。
ふんわりと陽気な印象を醸し出せれば、まずまず成功なんではなかろうかと。
ドーベル君は黒一択……と行きたいところですが、今回は毛並みが分かりやすいようにチョコ色気味にしてあります。
艶々の毛並みはそれはそれで、とってもいいものです。
【シベリアンハスキーとチワワ】
間違いなく、狼方面(主にフェンリルとか、フェンリルとか)でファンタジー応用度高めのシベリアンハスキー。
それでもって、The可愛いを凝縮した超小型犬のチワワ。
雰囲気の違いが分かってもらえるかもと思い、並べてみましたよ。
ハスキーちゃんは最初から「モッフモフ」を意識して、毛足長めで描いてみました。
チワワちゃんはとにかく目力に注力しています。
なお、チワワだけではなく、「可愛い系」を目指す場合は鼻と目の位置をやや近めにすると「幼い感じ」を出せるため、強制的に「可愛い」を演出できるかもです。
色を塗ってみました。
塗っている途中で試行錯誤した痕跡(特に目元)が残っている気がしないでもないですが、最終的にそれっぽく見えればいいのです。
特にハスキー君は色を塗ると一気に狼っぽさが出ますね。
両方とも毛足が長めの犬種ですので、モフモフを感じてもらえるように、手を動かしましたですよ。
ふ〜……いい運動になった(主に手が)。
【セントバーナードとトイ・プードル】
最後の組み合わせは超大型犬のセントバーナードと、魅惑のもっこもこがプリチーなトイ・プードル。
ファンタジー世界での露出度は少なめな気がしますが、これまでのタイプとは異なる犬種をチョイスしてみました。
下書きはこんな感じ。
セントバーナードは口元のひだと目元の位置を押さえれば、それらしく見えます。
で、トイ・プードルは……もはや、説明不要でしょうかね。
もこもこに全力を注いで、描き分けるのであります。
フサフサ感とモコモコ感を大事にしつつ、色を塗ってみましたよ。
セントバーナードは寒さにも強い犬種でもあるため、毛足が長いワンコです。
モフも意識しながら、包容力を出せるように白い部分は柔らかめの色でまとめました。
で、トイ・プードルの方ですが。
こちらは色鉛筆を「グルグル」させながら、モコモコ感を出そうと悪あがきしております。
とにかく丸く描くことで、あのフワフワな感じを出そうかと。
はい、おまけはこんな感じで進めていきますよ。
次はニャンコを6種類描いてみようかと思います。
やっぱり「へぇ〜、ほぉ〜」程度に流していただければ、と。
よろしくお願いいたします。




