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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪党への身売り。それからの人生

作者: ぴぴみ

─今日私は悪党に身を売る。

その覚悟を決めてここまで来た。


 馬車から降りると目に飛び込んできたのは壮大な屋敷。闇に(そび)えるように建つ要塞が望まぬ訪問者を拒んでいるようにも見えた。


 裏社会の権力者、王家の不可侵、闇貴族…多様な呼び名を持つ悪名高いヴァイツベッカー家。その現当主に私は取引を持ちかけに来ていた。


 事前に手紙は出したが返事はない。後がない私はこの機に全てをかけることにした。


 

 私が住む国─シュトルムは狂っている。

神の呪いの如く子が産まれず、人口は減り続ける一方。女の数が圧倒的に少なく結婚できない男も少なくない。

そのため、法により女は16までの結婚を義務付けられた。あくまで選択権は女にあることになっているが、それは建前に過ぎない。


─女は父親に逆らえない


 それが現実だ。そして16を過ぎても誰かと結婚できていない女はもっと悲惨だ。奴隷商に売られるか、複数の男に所有されるのが関の山だ。


 私はまだ、ましなのかもしれない。


 侯爵家に生まれ何不自由ない生活を送った。婚約者は一国の王子。()()どころか恵まれ過ぎていると多くの女は言うだろう。私とてそれは分かっていた。だからずっと耐えてきた。


「あーあ遂にお前と結婚か…。女など側に腐るほどいるというのに高貴な血でなければいけないなどと馬鹿らしい。…まあ見ない内に随分育ったようだし…精々(たの)しませてくれよ?」


 ただ心が折れてしまったのだ。

いつも言われていることに過ぎず、理解もしていたというのに…。この王子が女を玩具にし、壊しては捨てるクズだということを。


「その陰気な顔で俺を見るな。鬱陶しい」


「そんな腰で子など産めるのか?」


 今までの記憶が蘇りかけ、慌てて首を振った。


 この先の人生に希望が見出だせないならどこまでも堕ちてやろうと思った。悪党の物になりさえすれば誰も手を出せない。この国の王子でさえも…。


 それだけヴァイツベッカー家は強大だ。王家の弱味など知り尽くしているだろうに殺されもせず生き残り、幅を利かせているのが何よりの証拠だ。王族でさえ手を出せない者など他にいない。


「中へ」


 黒い服を着た男がいきなり現れ、私に言う。

恐怖を感じながら努めて冷静に振る舞う。


 案内された執務室に彼─悪党がいた。


「それで何のようだ?…私の時間を奪うからにはそれなりの内容なのだろうな?」


「…お時間はとらせません。」


 威圧的な態度に萎縮しそうになる自分を奮い立たせてなんとか口に出した。


「…私をあなたのものにしてくださいませんか?」


「…」


 男が意図を問うような瞳でちらと見つめ言った。

「どういうつもりだ…?」


 言葉がでない。私は震えそうになる身体を必死に正す。


「…はっ…で、お前は何を差し出せる?」


「私が差し出せるものは…この身一つです。」


「…つまらん。」


 男がそう言った瞬間私は静かに絶望した。頼みの男に断られればあの家に戻るしかない…。


「…そもそも、なぜ私を選んだ?」


「誰でもよかったのです…王家に対抗できる方なら。家の都合で下劣王子に嫁ぐぐらいなら、後悔してでも自分で選びたかった…。」


 男が話を聞く姿勢を見せたので一気に話す。本音を言いすぎたかと思ったが彼の表情に変化はなかった。


 しばし何にも興味がないという瞳で見ていたが、ふと微妙に顔を歪ませこちらを見てきた。


「ならば私の言うことを何でも聞け。逆らえば殺す」


 心臓が嫌な音をたてる。だが後戻りはもうできない…いやしたくなかった。私は覚悟を決めて頷いた。自暴自棄になっていたのか愚かな期待を捨てきれなかったからなのかは分からない。


─ともかく、その日私は悪党の犬になった。


 犬が今いないから…それが全てだった。

メス犬の定番の名前であるルナと私を呼び、初日は全裸になれと言われた。四つん這いにさせられ時折身体を掠められる。その度に身体がびくりと反応した。


「その反抗的な目はなんだ?お前は犬だろ?

なあ?ルナ」

 

 男は、私を辱しめて愉しんでいるようだった。私が羞恥にどこまて耐えられるのか、どこまで自分を捨てられるのか暗い瞳でじっと見つめていた。


 その行為に何か意味を見出だせればよかったのだが、私に被虐趣味は無くいつまでも慣れることはなかった。時折甘ったるい香りが部屋に充満し、何も考えられなくなることもあったが、身体を傷つけられることもなく日々は過ぎていった。


 


─そんな悪党の()みかで、私は少しずつ抵抗する気を無くしていった。




「お食事は終わりましたか?」


「ええ。ありがとう、バル」


「…いえ」


 話し相手は少ない。悪党と悪党の部下の男ぐらいのものだ。侍女は命令されているのか、私とは口を聞かない。


 だが、決して最悪な状況ではないと思うのは一時の平和な時間故かもしれない。犬小屋というには随分立派な部屋で私は悪党の気紛れに付き合わされる時を除き穏やかな時間を過ごしていた。


 もちろん逆らえば殺すというのは嘘ではないだろう。時たま聞こえる拷問の声や血の跡が、私に現実から目を背けることを許さない。


「おいルナ、早く脱いで(うずくま)れ」


 私はここに来て与えられた簡易な服を手慣れた動作で床に落とす。抵抗はしないが、未だ羞恥はある。


 恥じらいを捨てきれず、自身の身体を隠しながら悪党の元へと行く。悪党が蹲った私の背を撫で、足で軽く身体をなぞるのもいつものこと。


 ただ最近は悪党の部下の視線が気になり始めていた。 


「……」


 彼に初めて会った時は表情がなく、人間味など全くなかったというのに今は…。



「中へ」


 緊張し悪党の屋敷前で佇んでいた私に黒づくめの男は言った。男の顔は整っていたものの、何の感情も持たないかのような瞳は異様だった。

無機質な声と合わさり、どこか人形めいて見え、生を全く感じさせなかった。


 悪党の部下だけあってその心根も黒く染まってしまっているのだろうとふと思った。


 次に会う機会はすぐ訪れた。

部屋に入り、食事の用意を始めたその男に私は声をかけた。誰かと話したいと思ったのもあるが、男に興味を持ってもいた。蔑むでもなくただこちらを見る瞳の意味が知りたかった。


「あなたはなぜあの男の元で働いているの?」


「─なぜそんなことを?」


「気になったから…教えてくれないの?」


「奴隷として買われ、教育を受け、以来お仕えしております」


「意外ね。あの男が人助けめいたことをするなんて…。わざわざお金を出してまで」

 

 悪党ならばわざわざ奴隷など買わずとも奪ってくるだろうにと思いながら私が言うと


「…おそらく自分と同じ肌の色の者が虐げられているのを見るのが屈辱だったのでしょう…。あの方はご自身の全てに誇りを持っておられますから」


 なるほどね、と私は頷き男の名を聞いた。


 男はバルと名乗った。相変わらず表情は動かず、こちらを見つめる瞳は何も映していないようだったのにどこか澄んで見えた。それが不思議だった。


 ぽつぽつと会う度に簡単な会話をし、私は男について分かり始めてきた。


「バルは何か好きなことってあるの?」


「…特にありません。」


「何か一つぐらいあるでしょう?仕事とかは?」


「仕事はやるべきことですので…」


「それなら─」


 この頃には男の微かな困惑を表情から読み取れるぐらいには親しくなっていた。ぴくりとも動かない表情を見つめ、観察する。


 バルは悪党の部下で、恐ろしいことにきっと手を染めているだろうにどこか透明だった。何色にも染まっていない。

 

 私はよく話す彼のことを勝手に友人だと思い始めていた。




「ちょっとどうしたのその怪我!?」


「大したことはありません。少し傷をつけられただけです」


「何言ってるの?酷い怪我じゃない!いいからそこに座って!」


 自分で手当てをすると渋る男を無理やり椅子に座らせる。私が手当てを始めると男は言った。


「なぜ、あなたがそんなに憤っておられるのですか?あなたには関係のないことでしょう?」


 男の言葉に押し黙る。苛つきを思わず言葉に出していた。


「心配しちゃいけない?友が傷ついていたら気になるものでしょう?」


「友?」


 勢いのまま言ってしまったことに気づくが開き直る。


「違う?」


「……」


 男は答えなかったが、その瞳は揺れているように見えた。



 あの日からだ。いつもはただ景色を見ているかのように、悪党の側に(うずくま)る私を見つめていたというのに今日はどこか違う。上手く言えないが、視線が熱い気がする。


 常より恥ずかしく思いながらも黙って時が過ぎるのを待った。



「あの男って強いの?」


「強いですよ…化け物じみた戦闘能力をお持ちです。」


 あの日の視線の意味は問わずに悪党について聞く。


「…だから生き残ってるわけね。あなたも強そうだけど?」


「私に戦う術を与えたのはあの方ですから…」


 どこか複雑そうに言う彼が脳裏に焼き付いた。


****


 しばらくしてバルの姿が見えなくなった。寂しく思いながらも仕事なら仕方がないと自身を納得させる。


 彼のいない日々は殊更長く感じた。


 それに加え最近は悪党の機嫌が悪い。側近と苛立たしげに話しているのをよく耳にする。


「──、この国も終わりだ。…別の───」


 よく分からないがこの国─シュトルムで何かあったのだろうか?私がこっそり聞き耳を立てていると…


「ちっ…おい!ルナこっちへ来い」


 悪党に呼ばれ仕方なく近寄る。いつもと同じように命令されるのだろうと思っていたらこの日は違った。


「膝に乗れ。……聞こえなかったか?」


 大人しく言う通りにする。恐る恐る上に乗ると、がしと胸を鷲掴みされた。思わず逃げそうになるが動くなと鋭い瞳で制された。


 鬱憤を晴らすための捌け口になれということかと理解し、その後はじっとしていた。

ただ、いつもと違うという恐怖がじりじりと私の背に忍び寄り安心はできそうになかった。

 

 男の手が私の服の中へ入り、そろそろと動く。強く掴まれたかと思えば優しくなぞられる。


「…っ…」


 声にならない声が漏れそうになったが、ひたすら我慢し男が満足するのを待った。


 男は私には目もくれなかった。


 ただの犬として扱われるのはいい。だが、このままでは何をされるのか分からない。手を出されるのも時間の問題だ。悪党が私に女としての()()()()()()を求めなかったのが、いかに稀有なことだったのか思い知った。


 覚悟してこの屋敷に来たというのに忘れていたのだ。

 鬱々としながら怯え、眠れぬ夜を過ごしているとある晩久しぶりにバルが顔を出し言った。


「私と逃げてくれませんか?」


─私は彼の手をとった。

闇の中に輝く月が美しく、私たちを照らしていた。


 

 逃げた先はシュトルムから海を隔てた先にあるアーメリア。国境を越えるのは大変だったがバルが全て用意してくれていた。

ここはシュトルムとはまるで違う。男も女も幸せそうに笑い、人で溢れていた。


(話には聞いていたけど、本当にこんな国もあるのね…)


 手を握り、歩く恋人たちの姿を見て私は思った。


「こちらへ」


 バルに案内されこじんまりとした家に入る。


「狭いでしょうがしばらく我慢してください」


「別に気にならないわ。あなたもいるしね」


「…そういうことはあまり言わない方がよろしいかと」


「?別に変なことは言ってないわ」


 おかしな様子のバルに内心首を傾げながらも、これから始まる新しい生活に期待を寄せた。


 日々は驚きの連続だった。曲がりなりにも貴族として家事などしたこともなかった私は何の役にも立たなかった。バルは私の使用人でも何でもないというのに、生活のありとあらゆる部分で手助けしてくれた。


 申し訳なく思いつつも邪魔にならないようにじっとしている。私は生まれて初めて心安らぐ日々がどういうものなのか理解し始めていた。


 

***


 夜は一緒に眠る。元々は違った。だが私がねだったのだ。一人は寂しい、と。


 人肌を感じて眠るのが落ち着くことだと知ってしまえばもう離れられなかった。複雑そうな彼に無理を言って頼んで隣に寝かせてもらっている。

 

「今夜も一緒に寝てね?」


「…わかりました」


「眉間の皺がすごいけど、私、もしかして寝相悪い?」


「…そういうわけでは…。ただあまり男というものを信じすぎない方がよいかと…」


「バルは変なことしないでしょう?」


「…そうですね…」


 何かを押し殺すように彼が言った。



 深夜眠りについた女を見つめ、男は思う。


(彼女は自身の価値を分かっていない。)


 年頃でかつ貴族な娘はほぼいないと言っていい。

 彼女の父親である侯爵が、他貴族(ライバル)排除のために少子化の呪いをかけたという噂も一時真しやかに流れていたとバルは情報として認識していた。


 皮肉なのは彼女以外に侯爵自身、子を得られなかったことか…。次期当主は分家から選ぶようだ。本来彼女を据えて婿をとることもできたのにそうはしなかった。王妃となる娘からの恩恵を当てにしたのだろう。


 呪いだというなら人の運命を狂わせるほど強大だ。


 真偽は定かではない。だがあながち間違いではないのではとも思う。


 未だ血眼になって彼女を探している侯爵に王家の者ども。

 

 元いた居場所に気がついたとして、証拠も無しに詰め寄ればヴァイツベッカー家を敵に回すことになる。そんな愚かな真似はしないだろう。



 男の主人は分かっていたのだ。彼女の価値を。手を出さなかったのも彼女の純潔の価値を最大限利用し、いずれ王家と取引するためだったに違いない。


(あの王子も愚かなことを…)


 あらゆる女と遊んでいたようだが孕ませたという噂は聞かない。ただでさえ、子ができにくくなっている中、呪いの影響下から外れた彼女との間になら子ができる可能性もあったというのに…。


 遠からずこの国は滅ぶ。緩やかにではなく一方的に。アーメリア国によって…。私が─


 そこまで考えたところで彼女が寝返りをうった。狭い寝台の上向き合う形になる。


 心臓の鼓動が速まる。彼女の匂い、柔らかな身体がすぐ側にある。触れてしまいたい。一瞬抱いた欲望をバルは封じ込める。


(手を出すなど…許されない。私を一人間として扱ってくれた彼女を悲しませることなど…)


 何も感じず考えず命令に従い、生きてきた。

ヴァイツベッカー家の、当主の敵となる者を殺し無為に生きる日々。

 いつか自分も殺されて死ぬのだと当然のように思っていたが…。欲が出てしまった。


 誰も気にもかけない、ただの道具である自分の怪我を気遣い、“友”と言ってくれた。


─彼女は私にとっての光だ。



 バルと生活し始めてから一月余り。

彼が漂わせる血の匂いに私は気づいていた。しかし踏み込めずに気づいていない振りをしていた。


 私はずるいから。知ればこの幸せが崩れてしまうと分かっていたから。


 だから(ばち)が当たった。



 その日彼は遅くまで帰ってこなかった。心配すれども居場所など分かるはずもなく…。無事を願いながら待ち続けた。


 扉に何か当たる音がして、急いで向かうと彼が全身血だらけになりながら倒れていた。



「バ、バル?嘘よね?どうして…」


 男は答えない。無理やり引きずり寝台に寝かせる。医者を呼ぼうにもこんな人里離れた場所で見つかるとは思えず…また彼からも離れたくなかった。


 慣れないながらも必死に手当てする。熱も高い。苦しそうな様を見るのが辛い。


(私が代わってあげられたらいいのに…)


 そう思いながら彼の手を強く握る。彼の熱を感じ、彼もまた戦っているのだと認識した。


 気づけば身体が動いていた。


 水差しの水を口に含み彼に顔を近づける。男の喉がゆっくり上下するのを確認し、何度となく繰り返す。早く良くなってと心から願いながら…。


「………っ……」


 目が覚めたのか彼の瞼が薄く開いた。


「まだ寝ていて。大丈夫だから」


 安心させるように微笑み寝かしつけた。


 私は唐突に理解した。


─彼がすき


 途端彼を失いたくない、彼と生きたいという強い思いが沸き上がる。

 私を蔑まなかった唯一の男。純粋で汚れに染まらない無垢な魂。私は彼の存在を愛している。


*****


 「あなたを犠牲にしたくない…もう遅いかもしれないけど一人で逃げてほしい」


 奇跡的に回復した彼に私は言った。


「…気づいていたのですか?」


「気づかないわけないでしょ!あなたは追手から逃げている素振りを見せるし、住居も頻繁に変える。血の匂いだって…」


「あなたが気にすることではありません」


「なんで…そんなこと言うの?」


涙が溢れた。彼は私の気持ちなど知らない。当然のことなのに。


「─やはりこんな男の側にいることすらお嫌ですか?」


「…何の話をしてるの?」


「私の手は血で汚れています。アーメリアの王すら手にかけました。シュトルムの仕業と見せかけて…。─近く戦争になり、かの国は属国となるでしょう」


 彼がこれで分かったかという風に私を見る。シュトルムが属国になる?それが何だというのか…王子も悪党も父もどうなろうと知ったことじゃない。

 

 私はそうなの…と軽く頷き、今夜彼に思い知らせてやることにした。


「ねえバル…あなたは大切なことを抜かして私に言ったわ。どうしてそんなことをしたのか…誰のためなのか…」


「それは…」


バルはこちらを見ない。後ろめたいからでもなく、目のやり場に困っているからだろう。


「勘違いだったら恥ずかしいけど、私のためじゃないの?」


 わざと悲しげに言う。


「こっちを見て」


「……服を着てください」


「どうして?見慣れているでしょう?」


「それは…いつもと状況が…」


「それともあの男の犬だった私には興味がない?」


 自分で言ってて悲しくなった。それが分かったのかバルが勢いよく振り向いた。


「それは違います!あなたは…きれいで、す。」


 尻すぼみになりながらも力強く否定してくれた彼が愛しかった。耳まで赤い彼を見て嬉しくなる。


 思わず抱きついた。自身の格好も忘れて…。

彼は固まったが、私は幸福だった。これからゆっくり思いを伝えていこう…そう決意する。





「───」


 バルが微笑みながら私の名を呼ぶ。


 私は今日という日の幸せを感じながら(まなじり)を緩め柔く微笑み返した。


 これからどうなるか、分かりはしない。ただ彼と共に生きていく。それが私の幸せだから。

 


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