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転生吸血鬼は自由に生きたい  作者: かきごおり
3章 獣人の国=ケモナー天国
66/420

話が脱線することってよくあるよね

「あのー、開放してくれませんか?」

ダメ元でお願いしてみる

「しません」

しかし、そんな希望はスッパリ切り捨てられた

まあそうなるよね


「さて、なぜこんな事をしたのかな?」

ギルドマスターが凄んでくる

でも、キャルシーさんの方が怖いので怯えたりはしない

なんだか煽りたくなってくる

だが、そんな事をすれば物凄く怒られるのでやらない

流石にそれくらいの良識はある


「昨日ゴミ箱を洗っていた時、疲れていたので、イタズラをしてストレスを発散させようとしたからです。ゴミ箱を開けた時のポカーンとした顔はとても面白かったです!」

あれは傑作だった

まさに鳩が豆鉄砲を喰らった顔と言うやつだった

しかも、開けたのが鷹の獣人さんなのだ

ギルドの影で笑い転げたね!

思い出しただけでも笑えそうだ!


そんな感じで思い切って開き直ってみると、ギルドマスターは呆れた様子で額に手を当てる

どうやら説得不可能だと思われたらしい

まあ、間違ってはいないが


「私も見たかったなー」

キャルシーさんがつぶやく

「お前は黙ってろ!」

「はい…」

そこにギルドマスターの厳しいお言葉

キャルシーさんはションボリした

耳としっぽもションボリ垂れ下がる

ウルも似たようになってる事があるな

分かりやすくて助かってます


「ギルドの迷惑とかは考えなかったのか?」

ギルドマスターが聞いてくる

「一応考えましたよ。だから中に入れるのをぬいぐるみにしましたし、中身も紙一枚に留めたじゃないですか。恵まれない子供たちにでも配ったらどうですか?」

私だってそれくらい考える

ゴミ箱の中をパンチが飛び出るやつにはしなかったし、ぬいぐるみの中身を黒ローブの遺灰にするのはやめた

「そういう事じゃないんだがな…。そもそもあんな暗号読めるわけないだろ……」

そう言われると、確かに日本語で書いた気が

字も学ばないとなー


「そういえば何の話をしていたんでしたっけ?」

私とギルドマスターが言い争っていると、キャルシーさんがポツリと言った

何で覚えてないんだ元凶

「たしか、王都に行ってくれって言う話だったと思いますよ」

「そういえばそうだったな」

三人は同時に話していた事を思い出した

実は皆さん記憶力無い?


暫く無言が続き、段々と空気が気まずくなってくる

「なんか、そんな話はどうでも良くなったな」

「「そうですねー」」

ギルドマスターの一言によって、集会(?)はなんとなーく終わった


この後、結局私は依頼を受け、キャルシーさんの同は許可された

私はウルとラナがいる宿に向かいながら思った






グダグダだったな!(元凶)






補足


「港街 シーウィル」

獣人国の西にある港街

獣人国に二つしかない港がある

漁業が盛ん

レナの現在地


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