VS初心者狩り
起動したものの、勝手に使って良かったのだろうか、、、
「まあ、考えていても仕方ないか」
とりあえず、lodingと出ているので、真っ暗な世界で待機中だ。
「にしても、暗いのにしっかり見えるな」
不思議な空間だなと思っていると、目の前に、文字が出てきた。
「名前を決めろ?」
この子の知識によれば、ネットで本名を出すのは良くないらしい。うーん、、、
「フォウは、、、この世界じゃ言いにくいみたいだし、、、」
好きなものを名前にする?
「じゃあみかん!」
すると、
-その名前はすでに使われております-
と、機械音声で言われる。
「じゃあ、ミン (前の世界で猫の事)」
すると、今度は武器と見た目を決めろと、文字が出てくる。
「うーん、まあ、武器はロングソードかな?使いなれてるし。見た目は、、、」
髪を赤に変えて、目を左を青、右を黄緑にしよ。身長は変わらずに、
「よし、終わり」
すると、
-それでは、ゲームを楽しんでくださいね。いってらっしゃい、sword of magicへ-
視界が白に染まる。
「ちょっ、黒の後の白は眩しい!」
目を閉じる。そして、だんだん目が慣れてきて、目を開けると、、、
「草原、、、これがVRMMO か、科学とは凄いものだな」
そう言いながら、歩いていると、
「、、、」ぴょん
スライムが出てくる。
「スライムか、、、やあ!」
掛け声とともに、剣を抜き、斬りかかる。ザシュッ!という音がなる。次の瞬間、スライムがふっとび、拡散する。
「ほう、私がいた元の世界と同じようなやられ方なんだな、、、」
剣をしまい、歩きだす。すると、
「やあやあ、初心者かな?」
後ろから声をかけられる。
「はい。そうですが」
声をかけてきたのは、いかにも悪役っぽい男性だった。
「ふぅん、ま、経験値にはなるかな、、、!」
男はナイフを取りだし、突進してくる。
「あまいな」
それを避けて、剣を抜き、斬りかかる
「遅いな!」
男がするりとかわす
「くっ、足が遅い!」
まだ、レベル2なので、AGI の値も低いのだ。ちなみに私はAGI とSTR を中心に今のところはやっている。
「けけけ、諦めな。レベル6の俺には敵わねぇよ!」
また、突進してくる。
「くっ、足は遅いが、体はちゃんと言うことを聞くな、、、」
ナイフをかわし、剣を振るう。
「くそっ」
流石に、避けれなくて、男がダメージをおう。
「だが、痛くねぇな」
男のHPは1割しか減っていなかった。
「クリーンヒットしても、1割か、、、」
「さあて、これは、避けれるかな?」
そう言って、男は姿勢を低くする。
「ダッシュアタック」
男がものすごい速さで、突進してくる。
「くっ!」
流石に食らう。足が速ければ、避けれたが、、、
「さあて、どうする?嬢さん」
だが、見える速さなら問題ないな
「ダッシュアタック」
男が剣の射程圏内に入った瞬間に、剣を振るう。
「くっ!」
だが、剣を食らっても、突進し、ナイフが、私の横腹を抉る
「ぐっ!」
「へへへ、俺の勝ちだな」
「なぜ分かる?」
「HP を見てみろ」
「え?」
自分のHP を見ると、残り1割弱だった。
「シシシ、あんたがVIP 特化してなくて助かったぜ」
そう言って、男はナイフを構える。
「ここまでか、、、」
いや、まだだ。スキルを使えばなんとかなるかもしれない。初期で使えるスキルは、、、
「エアロスマッシュ!」
剣を振るうと、風の攻撃がでて、男に当たる。
「くそっ」
よし、いける!
「エアロスマッシュ!」
「魔法防壁」
攻撃が遮断される。
「くっ、エアロスマッシュ!」
魔法防壁に当たる。すると、魔法防壁に、すこし、ひびが入る。
「このままおせば、、、エアロスマッシュ!エアロスマッシュ!エアロスマッシュ!」
連続でエアロスマッシュを使う。そして、ついに魔法防壁が破れる。
「よし、エアロスマッシュ!」
しかし、
「あれ?出ない、、、?」
「へっ、MP 切れだな、、、終わりだ嬢さん」
そう言って、男は姿勢を低くする。
「ダッシュアタック」
「くっ、ライニングソード!」
MP の消費がないソードスキルで対抗する。勿論、ナイフとロングソードでは、こちらの方が分がある。男にダメージが入る。しかし、こちらにも少ないがダメージが入った。
「しぶとい奴め、、、だが、終わりだ!」
男が、ダッシュアタックを仕掛けてくる。、、、ここまでか
「ファイアボール」
左から、声が聞こえた瞬間、火の玉が飛んできて、男に直撃する。
「ぐああ!!」
男のHP がゼロになった。すると、男の声が止み、男が拡散した。
「大丈夫だった?」