研修はゾンビで済ませ
はじめまして。PR臨時担当の マキ と申します。
本来の担当は前回のPRの反省文の提出のため今回のPRは私が担当します。
今回は前回の担当者の研修を紹介します。これを通してなぜ異世界転生攻略部署というものが出来たのか、これから異世界転生をする皆さんに注意してもらいたい点がこれから異世界転生をする皆さんに伝われば幸いです。
研修内容を紹介する前になぜ、異世界転生の完全攻略を指標とする部署が生まれたのか。まずそれから説明しなければなりません。
そもそもなぜ、異世界転生などが起こるのか。偶然ということもありますが多くの場合はその世界の救済を目的として転生者として送り込みます。
救済と一口に言っても多くのパターンがあるので一概には言えませんが、代表的なものはその世界に災いをもたらすモノ、言うなれば、魔王のような存在を排除することが挙げられます。
この魔王のような存在とは、世界が偶然生み出したバグのようなもので、放置していると、歪みを生み魔物が生まれる、災害が起こるなど実害となって現れます。
この存在はバグというだけあって規格外の能力を持っています。そのため、その排除のために転生者に超高ランクスキルを授け、対処するという手段が用いられてきました。
しかし、この存在の排除は転生者であっても容易にはいきません。前回の担当者の世界でもSSS級のスキルを持っていたのにも関わらず苦戦を強いられました。
その難易度から、失敗例もいくつか存在します。しかし、それは問題ではありません。
問題となったのは、転生者が元凶を放置し、自己の欲求を満たすためだけに行動することが目立つようになってきたことです。
現地の人々に対しての優越感から問題行動を起こすという事例も多く発生し、治安悪化を招くなど例を挙げればキリがありません。
それに加え、転生者という存在は魔王のような存在、その世界のバグと同じように、規格外の能力を持っているため、長く元凶を放置したまま、その世界に留まると、更なる歪みが生まれるという事が分かっています。
そういった状況が続き、歪みが大きくなった結果世界が崩壊するという最悪の事件が起き、この部署が新設されました。
選抜された精鋭が異世界へ転生し、他の転生者の手に負えない魔王存在を排除する。それに加え、魔王存在の生みだした歪みを完全に無くす事を目的として「完全攻略」を指標とした部署が誕生しました。
これから異世界転生をする皆さんはくれぐれも上記のような問題行動を起こさない事を心がけると共に魔王存在の排除に全力を尽くしましょう。
この部署は精鋭でなければ務まらない激務のため、選初の異世界転生での行動が選考となっています。魔王存在を排除し、攻略率が9割を超えた時点で合格となっています。
しかし、現状、合格者がほとんど居ないため、攻略部署の実績をPRとして紹介しています。
これから話すPR担当者の研修はB級スキルでの攻略という珍しい例となっているので、是非目を通すことをオススメします。