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ニート戦士が中世を救うぜ
今日は10月末、そう、ハロウィンの日だ。 仕事も退職して暇な俺は渋谷のハロウィンイベントにコスプレして参加しようと考えていた。 俺ももう中年、そして仕事も退職して今はニートをしている、一体どんな格好して参加しようか...。 ネットで色々とググって調べてみた。
「ハロウィン コスプレ」 調べてみるが中年の俺には派手過ぎる格好しかない。 どうしようか、参加するのを止めようか、と俺は考え直していた。
そこに友達の田野がやってきた。こいつも俺と同じ、冴えない中年で、フリーターをしている。
「おい、池永何やってんだー?」
「何ってハロウィンのイベントに参加しようと思ってな」
「おー、池永の巧美ーもあれ参加しようと思ってたのか! 奇遇だな! ほれ、これを着な!」