第一話 え?この状況からでも入れる部活があるんですか?
4か月振りくらいにコンニチワ。はい。別ゲーにはまってました。スマソ。
8037年、僕はこの『日本私立高校』通称『日高』に入学した。
とりあえず読者のために自己紹介しとくか...(メタ)
やあ、みんな。僕の名前は、『市川 昇』特に特徴もない普通の人間だ。普通の人間...の、はずだ。
ということで僕はたった今人生最大のピンチに襲われている。
そのピンチとは...
サッカー部「君、運動神経ないよね?知識はあるみたいだけどルールに毛が生えた程度だし、すまないが入部は許可できないな。」
野球部「50mは...ふーん8秒台?あきらめて。」
テニス部「テニス経験は?ない?ここ経験者のみって言ってたよね?」
理系部「数学58点科学49点...なんで来た?」
文系部「適当に文章書いてもらったけど.....却下」
剣道部「貴殿のような武の心も体もないような輩に我々の技を教えるわけにはいかぬ!!」
卓球部「動体視力はない。体幹もない。そして何よりシェークとペンの違いが判らないってどういうこと?」
吹奏楽部「好きな楽器は?これから見つける?つまりないってことだよね?さよなら。」
帰宅部「帰れ!!!」
ほとんどの部活から断られたことだ。
入部募集の張り紙に『初心者でも大歓迎!身長学歴必要ありません!!』って書いてあったんだけど...
部活動必須の学校なんだよなぁー、ここ。新入生に厳しくないか?
オマケに先生に「部活にどうしても入れなければ『科学研究部』に入部しなさい。100%入れるから。」と言われ行ってみた科学研究部にも
科学研究部「...」
この始末。あと残っている部活は噂の『魔法研究部』のみ。めっちゃ可愛い子がいると噂で、入部が厳しすぎると噂で、入れても一週間で退部すると噂の。
...入れる気がしねえ.....
まあ、ダメで元々だ。明日行くか。
べ、別にビビってるから明日とかそんなわけじゃねえし...
「よーう。市川!」
「お、まっちゃんか。」
こいつの名前は『佐藤 正樹』中学からの友達で、僕が絶大な信頼を置いている人だ。
「部活先決まった?」
「そこら中当たったけど全部断られた...」
「まじかよ...俺は決まったぜ。野球部だ。」
「あー...まっちゃんは運動神経いいもんなぁ...」
そう。まっちゃんは、運動神経がめちゃくちゃ良い。体育オール5、小学から野球をやっていてチームで県一位を取っている。甲子園常連高校からスカウトが多く来たのに俺のためにここの高校に来てくれたのだ。
なんていいやつなんだ...(泣)
「野球部も喜んだだろうなあ。」
「ああ、監督から泣いて喜ばれたよ。『これでこっちにもやっと勝利の芽が...』って。」
「まじか...僕は門前払いだったのに...」
「あはは...どんまいどんまい!無所属でも先生に俺が何とか言ってやる!」
優秀なのだが天然のため時々こんな爆弾を投下していく。
そこは、がんばれ!とかじゃないのか...なんで無所属になる前提なんだよ!
...まあ今回はそれが当たりかもな。あの部活に入れる気が....
「ま、今日は帰ろうぜ!!」
「ああ。明日が大変だからな。」
「明日から授業も本格的にあるし、さっさと寝ないと。」
「あ、帰りにコンビニ寄っていい?水筒忘れちゃって」
「いいよー。僕もちょうど小腹がすいてたし。」
俺たちが帰路につこうとしたその時、
「そこの男子!!ちょっと待ったーーー!!!!」
「「!?」」
なに!?めっちゃびびった!!
いきなり叫んで肩をたたかれた。怖い。
こ、これが噂の『新入生タカリ』ってやつか?
やべえ、逃げたいけど上級生だし、無視するのも失礼。ど、どうする?
そうすると肩を回し僕と顔を合わせ、話しかけてきた。
「君は市川君だよね?そうだね!魔法研究部に入る気はないか?あるね?OK、じゃあ決まり!明日からこっちの部室に来てね!じゃあね!」
いや、話しかけるというより話して消えた。比喩表現じゃなくて『物理的に消えた』。
えぇ...怖い。
なんだ今の?いたずらか?僕の初心な心を弄ぶ遊びか?ま、まあ、明日魔研にいけばすべてわかるか...
「なんだ、いまの?」
「わ、わからん。」
「...幻覚だな!よし、帰るか!」
「そうだな!俺たちは何も見なかったし、何も聞かなかった。それでいこう!」
「ああ!」
その後、何もなかったようにコンビニでファ〇チキとお茶を買ってかえりましたとさ。
幽霊に殺されて異世界召喚されてチートも貰えるって聞いたのにそんなもの無くないですか? も投稿してます!!
暇なときに是非読んでみてください!