女子トイレ
「せんせー!女子トイレで山下さんが暴れてまーす!」
え…………!?私が暴れてる事になってる?あ…………でも、図的にはそう見える……。あ~!どうして!どうしてこうなるの?!
私が女子トイレに入ると、他のクラスの女子三人と、吉岡さんがいた。三人の女子の1人が吉岡さんの頭の上からバケツをひっくり返した。うわ~!マジ?吉岡さんびしょ濡れ……。
「あ、ごめーん。掃除しようと思ったら、手が滑っちゃった~」
「いつもトイレにいるから、ゴキブリと間違えられちゃうよ?」
「バケツ被っときなよ~。次にゴキブリと間違えられて、水かけられた時に濡れないよ?」
吉岡さんがいつもトイレにいるのはきっと……あの席に居心地が悪いからだ……。私のせい……?私はしばらくその様子をみると、声をかけてみた。
「あのさ、冬場に水は少しやりすぎじゃない?風邪引くよ?」
「何?」
「じゃあ、あんたが代わりに被れば?」
そう言って女子の1人が空のバケツを頭に被せられた。あ、ダメ。もうムカつく……。押さえろ。押さえろ私……。ここでキレてたらジャイアンだ。
「あ、技とかかける?技かけて男引っかけて、迷惑もかける?」
なんだそれ?ラッパーか?
「命かけるとか必死だよね~!」
それ、私が自殺未遂で聡を引き止めてるって事?そう言いたい?私はバケツを頭から外して言った。
「あーそうだよ!必死だよ!悪い?」
「何開き直ってんの?キモっ!」
そう言って肩を押された。あ…………押された。あーもうダメ。私、もう絶対技かけちゃう……。
「そこへ直れ!覚悟しろ!!」
私は1人ずつ大外刈をかけて倒して行った。
「キャアアアアア!!」
何女子みたいな声出してんだ?え?少し床に倒しただけだろうが!
そして、最後の1人を掴みかかって、足を崩しに思いっきり足を振り上げると…………
「ちょ、ちょっと山下さん……」
止まらなかった。
私は吉岡さんにまで大外刈をかけていた。そこで、ドアが開いた。
「あ…………。」
そこには…………私以外全員……倒れている光景があった。何これ。完全に私、ジャイアンじゃん!私1人が暴れてるみたいに見えるよね……?どうしてこうなるの?!
「や~ん!ゴキブリが出て、みんな気絶しちゃった~!怖~い。」
「寒っ!…………ミア、あんたが一番怖いよ?」
駆けつけた愛理に言われた。
ちっ…………私のぶりっ子全然誤魔化せない。やってらんないよ!




