表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/116

冬休みも終わり、新学期が始まった。

「おはよ~!」

え…………!?

「聡…………首…………首の痣…………それ、キ………… 」

全てを言う前に口を塞がれた。聡はため息をついて言った。

「ミア、全然覚えてない?」

「もしかして、それ…………」

私が何かやらかしました?

「ミア、僕以外の男の前で絶対お酒飲まないで!いい?」

「どうして!?え……もしかして、何か粗相した?」

「危なかったよ……。」

何?聡、その遠い目は……


「え?危ない?そんな危ない事してた?」

「してたよ…………。理性が吹っ飛ぶかと思ったよ……。自我が崩壊する前に帰ったけど……。」

私…………何をしてた?



愛理にその事を話すと笑われた。


「あ~!ミアは酔うとキス魔になるからね~」

「なんで?愛理なんでそんな事知ってるの!?」

「あれ?覚えてない?ひな祭りの甘酒で酔っ払って、集まった全員のファーストキスを奪ったこの大悪党!」

相変わらず全然記憶にない……。


「ごめんなさい……もうお酒飲みません。」

「あははは!無理でしょ!甘酒で酔うレベルだもん!だから、そんなミアが自殺なんかするなんて信じられないんだけど?」

愛理……言ってないのに知ってるんだ。

「携帯無くしてたから連絡ないのは仕方がないとして…………」

「私自殺なんてしてないよ?」

「わかってるよ!でも、みんな噂してた。別れた腹いせに、木本の恋人の家で自殺しようとしたって。それで木本を取り戻そうとしたって。」

はぁ!?

「何それ?!」

「それを聞いて思ったんだけど、それ、完璧にメンヘラ女の仕返しだよね?」

愛理は断言した。


「どうしてそんな事わかるの?」

「だってそれ、メンヘラ女のやった事とほぼ同じだよ?まぁ、メンヘラの場合、木本ん家で木本を襲った後、自殺しようとしたって話だけど。」

そうなんだ…………それでメンヘラって言われるようになっちゃったんだ。なんか…………可哀想。


「…………それってさ、私、端から見たら、メンヘラって事だよね?」

「まぁ、少なからず怖いとは思われてるだろうね。まぁ、既にアマレスで怖いし!大して変わらないっしょ!」

そう言って愛理は笑っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ