表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/116

呪いの墓

木本家で花火大会の話をしたら、ミナさんに、ついでに着付けてあげるよ!と言われた。


木本家は毎年浴衣を来て姉妹で行っているらしい。

「あの、今年は…………」

ホナちゃんが申し訳なさそうに、彼氏と行きたいと言いたそうにしていた。

「え~!ホナの付き添いじゃなきゃ行く気しな~い!」

だったらミナさん店長と行ってあげて~!

「え、ミナちゃん行かないの?じゃあ私も行かない。」

ナミさんも~?じゃあ…………


聡は…………今日も家にいなかった。まさか、また山下家にいるのかな?あれから一度も会えてない。…………もしかして、避けられてる?そりゃそうか…………キスしたらコブラツイストって……聡にとってトラウマかな?嫌われても仕方ないよね……。


って事は…………告白は玉砕覚悟かぁ……。


「あの、ミナさん、ナミさん、ホナちゃん……。」

「ど、どうしたの?」

「聡にフラれても、ここに来ていいですか?」

気持ち的に、ここに来れるかどうかわからないけど……。

「…………はぁ?ど、どうゆう事?」

「花火大会で、告白しようと思います!」

「おお!とうとう!!」

今度こそ、本当の彼氏彼女になりたい!


「あれ~?ミア来てるの?」

そこへ、ハルちゃんがリビングに入って来た。

「ハルちゃんこんにちは~!」

「よ!ミア!」

何故か離れた場所で挨拶するハルちゃん……。


「いや、近づいても技かけたりしないよ!人の事何だと思ってんの?」

そんな、とって食いやしないよ!

「私が見境なく技かけると思ってんの?プロレスラーじゃないんだよ?」

「普通のプロレスラー、見境なく技かけたりしないでしょ。」

ホナちゃんの冷静なツッコミを聞くと、ハルちゃんは少し近づいて言った。

「いやぁ、先輩にこの話したら、命知らずだって笑われた~!」

命知らず…………?

「待て、ハル。少し黙ろうか?」


ミナさんがハルちゃんを止めようとしたけど、私は訊いた。

「命知らずって、どうゆう事?」

「山下の妹に手を出した奴が無事でいた事がないって。ミアはファラオの墓なんだってよ~!」

ファラオの墓…………?

「開けようとすると、その呪いで死ぬって言われてるアレだよ!」


どうやら…………私は聡をクリスタルスカルだと思っていたけど…………聡にとって私は、呪いのかかったファラオの墓…………。呪いの正体がわかったから……手を出した?


聡にとって…………私って何なんだろう?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ