元カノ
聡の元カノさんは…………想像していたより…………なんというか…………独特な容姿で…………面白い顔~!いや、それは失礼だ!なんというか…………個性的?うん、そう!個性的!!
「全部顔に出てる!人の顔見て苦悩するのやめて!もう潔くブスって言われた方がマシ!」
「あ、ヒラメが喋った!」
「ヒラメ言うな!」
聡の会って欲しい人って…………元カノさんだったんだ。聡に、会って欲しい人がいるんだ。って言われた時は、ご両親!?いや、会った事あるし。って思いつつ…………連れられて来たのは、見知らぬ一軒家だった。
「あ、ミナちゃんからだ。ちょっと電話してくるね。」
そう言って、聡はリビングから出て言った。
ど…………どうしよう……。修羅場!?これから修羅場なの!?
「あの…………」
意外にも普通に元カノさんに話かけられた。
「姉が…………ご迷惑おかけして、すみませんでした。あの人、昔から思い込み激しくて……いつの間にか姉自身も木本君の事、好きになったって思い込んで…………木本君にも散々嫌な思いさせたと思う。」
なんか…………普通の子。お姉さんと違ってメンヘラじゃない。お姉さんはそこそこ可愛くてメンヘラ、妹はブスで性格良し?
「ごめんなさい。姉と違ってこんなブスで……。」
「そこ謝る所じゃないよ?だけど……あなたは強いね。カッコいい。」
普通は私に会おうとは思わないよ……。
「強くなんかないよ……。一年間も引きこもって…………木本君は、私に優しい言葉は絶対かけてくれない。だけど、たまに家に来て、あなたの話を聞かせてくれた。」
元カノに私の話するとか何なの!?ただの空気読めないバカじゃん!!
「従兄弟にプロレス技かけて、男と二人きりになると技かけちゃう体質になった~とか面白かった~!」
「いやいや、こっちは笑い事じゃないから!」
「木本君が来た時だけは私、笑えた。それは、あなたのおかげでもあるよね。」
それ、私の事面白がりました。って言ってない?
「木本君が言ったの。実際に学校に来て見てごらんって。だから、学校にも行こうと思えた。ありがとう。」
ありがとう…………?
「私、何もしてないよ。」
「体育祭も面白かった~!木本君に技かけてたよね?最後の一言とか、マジ!?って思った~!」
なんて、楽しそうに話すんだろう。なんか…………わかんないけど、嬉しい。
それから、元カノと私は友達になった。




