体育祭
そして、いよいよ体育祭当日。空は正に5月晴れというくらい気持ち良く晴れていた。
朝から祐兄と雅兄が応援に来てくれた。
「いや、もう高校生なんだから……。家族が来るとか恥ずかしいから!」
「ミアの応援、録画しとかないとな~!」
「撮って誰が見るの?観ないでしょ?」
撮ってくれるのは嬉しいけど……。
「隆が泣いて酒飲みながら観るだろ。」
オネエ言葉で泣きながらね……。
「俺達、しばらく後藤ん所行って来るわ~!」
あ…………雅兄はオススメしないけど……。
そんなこんなで、私は朝一番の応援団の応援合戦を無事終えて、学ラン姿に萌えている吉岡さんと、席で休憩していた。
「負けたら言う事を聞く?そんな賭けをして大丈夫なの?」
「それは大丈夫でしょ!うちのクラスは運動部揃いで一番の優勝候補だし!」
と、言っても、ほとんど障害物競争とか、借り物競争とか、二人三脚、玉入れ、完全にレクレーション競技ばっかり。こればっかりは本当に賭けでしょ。
「あ、次私借り物競争だ。行って来る!」
「吉岡さん頑張って!」
それに、別に不可能のジャッジ基準は厳密に決めてない。
しばらく競技を見ていたら、そこへ聡が走って来た。
「いたいた!ミア!一緒に来て!」
ちょうどそこへ吉岡さんも来た。
「山下さん!一緒に来て!」
「僕が先だったよ~!」
「私が先よ!」
え?これ借り物?借り物って人もあり?
「私のお題は好きな人!山下さん以外考えられない!」
吉岡さん、それここで堂々と言う!?
「僕のもミアしか考えられない!」
ちょっと……!揉めてないで早くしないと!
「ここは、じゃんけん!じゃんけんで決めようよ!」
じゃんけんは聡が勝つ。
「やった~!ミア、行こう!あ、お姫様抱っこって書いてある~!ミア、お姫様抱っこしよ~!」
「それ絶対嘘!!自分で走る。」
私達は全力疾走でゴールまで行った。
そして、競技が終わるまで待機した。
「ねぇ、借り物のお題って何だったの?」
「尊敬する人」
「はぁ?それって普通、先生とかを連れて来るもんじゃないの?!」
私以外考えられない?そんな事ないよね?絶対私を巻き込みたかっただけだ……。
「C組の応援団、カッコ良かった~!ミア、凄くカッコ良かったよ!」
スルーか!都合が悪くなるとスルーか!
「…………ありがとう。」
聡にカッコいいって言われると、複雑な気持ちになる。嬉しいような、恥ずかしいような……。
「なんか、凄くやる気と元気が出た!僕、凄く頑張れそうだよ!」
「いや、聡を応援した訳じゃないし。聡は別のクラスでしょ?敵だよ。」
愛理のチアがあるだろうが!
「そんな~!」
そんなって…………
「文句があるなら、クラス決めた先生に文句言いなよ。」
「センセ~!」
「うわっ!やめろ!先生呼ぶな!もう、バカなの!?」
聡は相変わらずの小悪魔な笑顔で言った。
「敵なのに、借り物競争一緒に走ってくれたんだ?おかげで1位~!」
くっそ…………めちゃくちゃ遅く走って足引っ張てやれば良かった!悔しい!
「う~ん!悔しい顔も可愛い~!」
あ、なんかムカついた。私は聡にコブラツイストを聡にかけた。すると、近くの観客から拍手が起こった。
「拍手はおかしいでしょ!?」
すると、逆にブーイングが起こった。
「だらかってブーイングもおかしいでしょ!?」
そう言うと、みんなは散って行った。何だよ!!見せ物かよ!!
「卍固めの方がいいなぁ。今度は……」
「もうかけない!!」
最後の競技はリレーだった。当然、聡は走るみたいだけど…………配点がオカシイ……。リレー1位10000点って…………バラエティー番組か!本気でやるのは最後のリレーだけだよねコレ?だからリレーだけは放課後練習があって、雰囲気がガチなのか……。
レースがスタートすると、やっぱりC組が優勢だった。




