応援団
聡のどこが好きなんだろう?笑顔……?結局顔かよ!後藤さんのようなカッコいいとは違うような…………うーん……。
今日の放課後は、応援団みんなで初顔合わせ。みんなヤル気0……。
「みんな、やるなら本気でやろうよ!どうせならカッコ良くやろう!!」
「えー!応援団なんてダセーよ!」
「これを見て見ろ~!めっちゃカッコいいわ!」
私は雅兄に携帯に入れてもらった動画をみんなに見せた。みんなの感想は、人それぞれで…………
「思ったよりカッコいいじゃん。」
「カッコいいか?これが?」
「よくわかんね~!」
田中、これ、まとめられんのか?という顔で田中の方を見た。田中は少し不気味な笑みを浮かべて言った。
「山下、山下はこれ、カッコいいって思うんだろ?」
「うん!すっごくカッコいいと思う!みんなもこんなにカッコ良くできるといいよね!」
「だってよ~!一般的な女子の意見としては、これ、カッコいいんだとよ。」
は!!そうか!!こうゆう事か!田中の策略が読めた気がした。『応援団はダセー、みんなやりたくない』それを、『やれば女子からモテる』に変えるためか!ただ、田中…………私が一般的かどうかは…………いや、一般的です!!一般的な女子です!!
それから私は、本当に名ばかりの応援団長で、体育祭の雑用に追われた。
そんなある日…………奇跡が起こった!!
雅兄の同級生、応援団長の人!
「今日から教育実習生の受け入れが始まります。後藤先生、挨拶をどうぞ。」
「今日からお世話になります。警察官にだけはなるまいと思い、教師を目指しました。後藤啓司です。短い間ですがよろしくお願いします。」
いじられる前に、自己紹介で自分で言ってる……。動画より何だか……怖そうな感じ?後藤先生にアドバイスもらえたら、きっと応援団も絶対良くなるよね!
春の新しい出会いに何だかワクワクした。




