似てる?
「雅兄、祐兄は?」
「出掛けた~。」
祐兄はいないのか……まぁ、じゃ雅兄でいいや。雅兄に相談してみよう。私は家に帰ると、お兄ちゃんに話を聞いてみる事にした。
「ミアが俺に相談なんて事滅多にないから嬉しいな~!なんか兄弟で俺だけ兄扱いされてないのかと思ってたけど……」
それな…………それ正解。口には出さないけど。
「そんな事ないよ~!雅兄も大事なお兄ちゃんだよ!」
こうゆう時は、確かに…………女の8割は嘘と建前だなって思う。
「お前が本当の兄妹じゃなかった~とかならなぁ……。」
「え……本当の兄妹じゃなかったとしても、絶っ対に無理。基本的にお兄ちゃん達はみんな、なんか臭いんだよね。生理的に無理。聡はいい匂いがするのに……。」
すると、雅兄はソファーで丸くなって言った。
「俺、しばらく冬眠するわ。」
「待って!ごめんて!もう春だよ~!春真っ盛りだよ~!体育祭だよ~!」
お菓子とジュースでなんとか機嫌を直してもらい、やっと相談に乗ってもらった。
「応援団!?何でミアが?」
「まぁ、実際に応援をするというよりは、段取りを考えたり、スケジュール管理とか、用具の用意とか、そうゆう雑用をやるんだと思うけど…………雅兄達はどんな事やってたのかな~?と思って。」
「えーと確か友達がやってた動画を撮ってたような……」
雅兄が古いビデオカメラを持って来た。ボロい……。
「まだ動くと思うけど…………あ、電源入った。」
雅兄が動画を再生した。雅兄が女といちゃついてる動画だった。
「…………。」
見たくなかった……。こんな事なら雅兄に相談するんじゃなかった!
「私、しばらく冬眠するわ。」
私はソファーに丸くなった。
「いや、ごめんて!これは事故!事故だから!もう春だよ~!お花が綺麗な春だよ~!」
お菓子とジュースでなんとか本来のメンタルを取り戻して、雅兄の応援団の動画を見た。
「うわぁ~!カッコいい!特にこの人、カッコいい~!」
「え?こいつカッコいいか?」
「なんて名前?」
雅兄は卒業アルバムを持って来てくれた。
「えーと確か……あ、いた。後藤!そうそう!後藤だ!後藤啓司。今頃多分警察学校だな。」
「それ、刑事になったら……ってゆう名前いじりだね?」
そっか…………何だか少し……聡と似てる?




