基本設定01
第一章終了時点のぷにもんの基本設定です。
読まなくても本編に支障はありません。
★tips ぷにもんバトル
ぷにもんバトルはぷにもん同士を戦わせるスポーツマンシップに則った「競技」です。ぷにもんの「体力が0になると気絶する」という性質を活かし、ぷにもんの生命を脅かさずに人とぷにもんの両方の心身を育成する健全なスポーツとして、この世界では嗜まれています。
ある時代からぷにもんが歴史に登場して以来、世界から戦争がなくなったと言われています。ぷにもんの「自分の認めた人間の言うことしか聞かない性質」を利用し、ぷにもんに認められることが成人の条件とする地域があったり、最もぷにもんバトルの強い人が物事を決められる政治体制があります。
すなわち、ぷにもんリーグで優勝すれば、次のリーグまで為政者になる権利を得られます。他にも納税が免除されたり、刑罰の対象外になったり、かなりの権利を手に入れることができます。テレビでもリーグ優勝者の豪遊やぷにもんを優遇する法改正を報道しているので、人々はリーグ優勝に躍起になっています。
野生のぷにもん相手の場合でもスポーツマンシップに則ってバトルするのがぷにもんトレーナーの務めとされています。
トレーナー戦の場合、お互いに決められた数のぷにもんを手持ちから選んで、どちらかの選んだぷにもんがすべて「気絶」状態になるまで戦わせるか、片方がサレンダーを宣言するまで戦います。
トレーナー同士の戦いで勝利すると、賞金が口座に振り込まれます。ほとんどの支払いは図鑑に付いた電子マネーで行うので、現金はあまり持ち歩きません。トレーナー同士の戦いで負けて所持金が減るなどのペナルティは一切ありません。
負け続けるとぷにもんの維持費が賄えなくなります。多くのトレーナーがぷにもんと一緒に働きながらリーグを目指しています。
★tips ぷにもんのタイプ
ぷにもんにはタイプという属性が存在します。タイプには相性があります。例えば、炎タイプは草タイプに強く、草タイプは水タイプに強いというものです。
攻撃側と防御側で相性が変わります。どうやらまだ確認されていないタイプもあるようで、新タイプを研究する博士もいるほど。ぷにもんの世界は奥深いですね。
以下は相性表です。
防 御 す る 側
無 草 炎 水 雷 超 闘 地 悪 竜 妖 氷
無ー ー ー ー ー ー ー ▲ ー ー ー ー
攻
草ー ▲ ▲ ◯ ー ー ー ◯ ー ▲ ー ー
炎ー ◯ ▲ ▲ ー ー ー ー ー ▲ ー ◯
撃
水ー ▲ ◯ ▲ ー ー ー ◯ ー ▲ ー ー
雷ー ▲ ー ◯ ▲ ー ー X ー ▲ ー ー
す
超ー ー ー ー ー ▲ ◯ ー X ー ー ー
闘◯ ー ー ー ー ▲ ー ▲ ◯ ー ▲ ◯
る
地ー ▲ ◯ ー ◯ ー ー ー ー ー ー ー
悪ー ー ー ー ー ◯ ▲ ー ▲ ー ▲ ー
側
竜ー ー ー ー ー ー ー ー ー ◯ X ー
妖ー ー ▲ ー ー ー ▲ ー ◯ ◯ ー ー
氷ー ◯ ▲ ▲ ー ー ー ◯ ー ◯ ー ▲
★tips 仲良し度
ぷにもんのステータスにはぷにもんとの関係を示す数値が存在します。仲良し度です。仲良し度が上昇すると仲良しレベルが上がります。仲良しレベルによってぷにもんが独自に行動してくれます。
仲良しレベル
0:言うことを聞いてくれない場合がある
1:特になし
2:特になし
3:経験値が1.2倍もらえる
4:体力1で相手の攻撃をこらえる
5:経験値が1.4倍もらえる
6:状態異常で自分で治す
7:経験値が1.6倍もらえる
8:相手の攻撃を避ける
9:経験値が2倍もらえる
9:技を急所に当てる
仲良し度はぷにもんと一緒に過ごすことで少しずつ増えます。他にも喜ぶ場所を撫でる、レベルアップする、回復アイテムを使用するという行動で増えます。
逆に気絶状態にする、ぷにもんが嫌いな味のゼリーを食べさせるなどで仲良し度は減少します。
通常は仲良しレベル0から始まり、ただ一緒に過ごすだけなら3年目でレベル1、9年目でレベル2、21年目でレベル3、45年目でレベル4という形でレベルアップに必要な仲良し度は段階的に上昇します。人間と生活していれば仲良し度が上昇する機会は多いので、平均して60年ほどでぷにもんとの仲良しレベルを9にできるといいます。
また、竜タイプだから育てるのが難しい、というのは単なる噂話です。どのぷにもんも育てやすさに難易度はありません。
仲良し度はしんびがんおじさんが判定してくれます。仲良し度が8を越えていると、しんびがんおじさんから特別なフィルムをもらえます。しんびがんおじさんは各地のコンクール関係施設の近くに出没します。第一章では疑似ぷにもんコンクールが開催される花園の近くの海辺などです。
サタケは才能があるので仲良し度は最初から8です。
★tips 経験値とレベル
ぷにもんのステータスには今の強さを示す数値が存在します。経験値とレベルはその中の1つです。
経験値とはぷにもんとバトルした時やコンクールに出場した時に得られるポイントです。ぷにもんの種族ごとに一定の経験値を貯めるとレベルが上がります。バトルの場合、倒さなくても経験値が入ります。コンクールの場合も演技の最中に経験値が入ります。例えば、ソルベルはエンデッドの戦いの中でレベルアップし、新しい技を覚えました。また、ぷにもんとトレーナーの仲良し度が良好だと、より多くの経験値をもらえます。サタケの場合、ぷにもんとの仲良し度が最初から非常に高いので、サタケの手持ちぷにもんたちは通常の約2倍の経験値を得ています。
レベルとはぷにもんの育成度合いを示す数値です。一定のレベルになると新しい技を覚えたり、進化したりします。レベルは1が最小で100が最大です。レベルが上がるごとに、次のレベルアップに必要な経験値が増加します。サタケはぷにもんとの仲良し度が非常に高い上、一緒にいるだけで仲良し度が高速で増加するためどんな相手でもレベルキャップを感じさせない経験値を手に入れられます。
一般的にレベルは博士やぷにもんの専門家に見てもらうことで、育成度合いを知ることができます。例えば、シグレがコキド博士にマリンコを見てもらいに来たのはレベルを知るためです。
★tips 能力値
ぷにもんのステータスには強さを細かく示す数値が存在します。能力値です。
能力値とはぷにもんの強さを6つに分類したものです。
体力
攻撃
防御
特攻
特防
素早さ
体力はダメージを受けられる限界を表す数値です。体力が0になるとぷにもんは一時的に気を失ってしまいます。この状態を「気絶」と言い、公式ぷにもんバトルでは「戦闘不能」という扱いになります。気絶状態のまま放っておくとぷにもんは弱ってしまい、トレーナーとの仲良し度がどんどん下がります。コンペキ山のぷにもんセンターではピカリュウとの仲が少し悪くなってしまいました。
攻撃・防御は物理攻撃技に影響する数値です。
特攻・特防は特殊攻撃技に影響する数値です。
素早さは技の出る順番に影響する数値です。ただし、技自体に先制が付いている場合があります。例えば、こうさく状態なら地タイプ技全てに先制+1が付きます。他にも先制+2や先制−1の技もあります。
★tips 種族値、個体値、努力値
ぷにもんのステータスには作中で確認できない数値が存在します。いわゆる種族値、個体値、努力値というものです。
種族値とは、ぷにもんの種類ごとに設定された能力値です。例えば、ピカリュウは素早さと攻撃が高い反面、防御が弱いところがあります。この場合、ピカリュウは素早さと攻撃の種族値が高く、防御の種族値が低いということになります。
個体値とは、同じぷにもん1匹1匹の各能力の同じレベルでもわずかに違ってくる能力値です。例えば、ミユのタネネとサタケのタネネは個体値が違います。特にサタケのタネネは色違いという性質を持ち、色違いは各個体値がMAXになっている証です。
努力値とはバトルでぷにもんを倒すと得られる経験値とは別に加算される能力の基礎ポイントです。例えば、タネネを倒すと「体力」の努力値が「1」だけもらえます。ソルベルはコンペキ山で数々のぷにもんを倒しているため努力値がカンストしています。ただし、上げすぎた努力値はぷにもんゼリーで下げることができます。花園や渓流でゼリーを食べているので、ソルベルの努力値は第一章終了時点でカンストしていません。
強さを極めた人間は、ぷにもんの強さも分かると言います。作中には登場していませんが、いつかそうした人と出会えるかもしれませんね。
★tips ランク
ぷにもんバトルでは、ぷにもんバトルが開始した時、一律して同じ数値がぷにもんごとに割り振られます。これをランクと言います。ランクは3つあります。
命中率
回避率
急所率
命中率は自分の技が命中する確率を指します。技によって命中度(当たりやすさ)に違いはありませんが、バトル中に命中ランクの補正があります。命中率は100を最高とします。命中率に関係なく必ず当たる技も存在します。
回避率は相手の技が命中する確率を指します。回避率は100を最高とします。地形や天候、部位ダメージによって回避率は変化します。命中率に関係なく必ず当たる技は、回避率に関係なく必ず当たる技です。
急所率は急所に当たる確率を指します。急所とはバトル中ランダムに発生するダメージが1.5倍になるボーナスのことです。いわゆるクリティカルヒット。ぷにもんごとに急所が決まっているわけではなく、技の当たり具合が良かったり受けどころが悪かったりするだけです。急所率を上げる技や急所に当たりやすい技が存在します。
★tips 技
技はぷにもんが覚え、使うことができる異能の力です。通常は4つまで覚えられます。なぜ4つなのか、これは記憶容量の問題ではなく、技を4つに絞って洗練させるためだと考えられています。
技には大まかに3つに分類できます。
1つめは物理攻撃技です。打撃や斬撃だけでなく、投擲技も含みます。中には地割れの中に突き落とす技も。技によって接触技と非接触技があります。例えば、タネネのあてっこは物理攻撃技の非接触技です。
2つめは特殊攻撃技です。炎を浴びせたりや水に浸したり、いわゆる魔法的な効果でダメージを与える技が該当します。技によって接触技と非接触技があります。例えば、ソルベルのハードロックは特殊攻撃技の接触技です。
3つめは変化技です。自分や相手の能力値やランクを変化させたり、状態異常を引き起こしたり補助する技がほとんどです。中には相手の技を封じたり、相手を操る技も存在します。
これら3つとは関係ない極意技が存在します。極意は巻物の形をしています。巻物を咥えた状態でないと技を使えません。そのため、バトルでは使用することはできないのです。ぷにもんによって使える極意は異なります。極意はフィールドやダンジョン内で使用できるので、冒険を効率的に進めるためには必要なアイテムです。
★tips 特性
特性はぷにもんが持っている性質です。パッシブスキルと考えてください。例えばテコップは「こうさく」という特性を持っているので、バトルに出た瞬間、ステージをこうさく状態という砂浜のようなやわらかい地形に変えてしまいます。特性は1つしか持ちません。
特性同士が相反する場合、素早さの高いぷにもんの特性から先に解決されます。
また、地タイプに雷技は通用しないので、麻痺効果を持った雷技もすべて通用しません。ただし、特性にタイプは存在しないため、地タイプでも特性によって麻痺を与えることは可能です。
★tips 状態異常
状態異常はぷにもんにデメリットを与える効果です。第一章時点では2つの状態異常が登場しています。
気絶と麻痺です。
気絶とは体力が0の時の状態です。ぷにもんは一時的に気を失ってしまいます。この状態を「気絶」と言い、公式ぷにもんバトルでは「戦闘不能」という扱いになります。気絶状態では技も出せない上、特性も発動しません。バトルが終わった時、ぷにもんディスクに戻すことで気を取り戻します。戦える状態ではありませんが多少のコミュニケーションが可能です。
麻痺とは技が出にくくなり、素早さが下がった状態です。麻痺は自然に回復する場合があります。また、雷タイプは雷タイプの変化技や技の追加効果で麻痺状態になりません。
★tips フィールド
ぷにもんバトルをする時、ぷにもんはフィールドの影響を受けます。第一章で登場したフィールドは4種類です。
草地
土
水上
砂地
草地は草むらや森におけるフィールドです。背の低い雑草がたくさん生えており、足元が滑りやすくなっています。第一章では序盤のキセキレイと戦った場所や後半のヨミヤ原生林がそうです。
土はロードや山におけるフィールドです。細かい石ころも転がっていないほど整備されていますが、雨でぬかるんだ場合は滑りやすくなります。第一章ではコンペキ山やスパークロードがそうです。
水上は川や浅瀬におけるフィールドです。足が付くくらいの浅瀬で、一部の水タイプのぷにもんにとって有利な地形になります。相手が水上にいる時、雷タイプの技が必中します。第一章ではコンペキ山頂上やミノケラのいた渓流がそうです。
砂地は浜辺におけるフィールドです。やわらかな砂に足を取られ、地タイプ以外のぷにもんは素早さが半減します。また、こうさく状態になった時、フィールドが砂地になります。こうさく状態の時は地タイプの技は先制+1されます。第一章ではテコップによってこうさく状態が出ました。




