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戦慄のモラトリアム  作者: バルバロイ
1章:華の学園生活(仮)
12/16

太陽と5円玉

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ブルグンド行きが決定した翌朝、昨日同様アドルフと素晴らしい一日の準備をしながら僕は今日1日の予定を考えていた。

講義は普通に面白いので最後まで出るつもりだけど、みんなが実践訓練してる間何しとけばいいんだろ…。総帥には出るなと言われてしまっているし、昨日のことを鑑みれば確かにみんなの邪魔になると言われても仕方がない。

どうしたものか…。

あれやこれやと悩んでいるとアドルフが声を掛けてきた。

「これからの戦争のことで悩んでいるのかい?大丈夫だよ。巧には力がある。どこに行っても上手くやっていけるさ。」

「あぁ、そうかな。ありがとう」

そんな先のことはまだ考えてないんだよなぁ。

今はとにかく今日の予定を決めることしか考えてない。




昨日と同じ時間にクラスに行くと、昨日と同じ2人がやはり先に着いていた。

「おはよう、ビクトリア嬢、アンティオキア嬢」

「おはよう。」

「あ、2人とも今日も早いね。おはよう」

「あぁ、良い朝だな。」

この面子といられるのもあと1週間なのか…。まだ2日しか経ってないけどみんな話しやすくて好きだったのにな。



「どうした雄鹿。しょぼくれた顔をしているな。まさか1人戦場に行くのが寂しいなんて言うなよ?」

「いや、当たりだよ。もうしばらくみんなといたかった。」

「…そうか。」

僕の言葉にアリサも寂しげに一瞬目を伏せる。

だがすぐに僕の方を向く。

「確かに私も寂しい気持ちがないと言えば嘘になる。だが、何もこれが今生の別れと言うわけでもないだろう?

お前はその力を認められて国のために戦えるんだ。その事に誇りを持て。なんなら私が代わりに行きたい程だぞ?」

「あぁ、そう…だよな。ちょっとナイーブになってた。僕が戦争を終わらせるよ。」

「ふ、そのくらいの大口がお前らしい。私達もすぐに行ってやるからそれまでくなよ?」

「アンティオキア嬢、それはすこし不謹慎じゃ…」

「あ…でも雄鹿君は凄く強いし…何も問題ないよ!」

ビクトリアにしてはハッキリとした口調だった。

なんか嬉しいね。







チャイムが鳴り全員が席に着く。その少し後にイワレコフ教官が教室に入ってきた。

「あぁ、諸君。知っているものもいると思うが、1週間後から雄鹿がブルグンドへ配属される。アルフレッド=レイジボルト以来の異例の配置だ。皆も雄鹿に続き、そして並べ。以上。」

たったこれだけで朝のホームルームは終了だ。クローヴィス総帥への直談判然り、やはり時短の権化のような人だな。

ところでアルフレッドさんて誰だ?

1時間目が始まるまでまだ少し時間があったので、アドルフに聞いてみることにした。


「なぁアドルフ。さっき教官が言ってたアルフレッドって誰だ?」

「え?…巧、君、まさか『剣帝』アルフレッド=レイジボルトを知らないのかい?!」


おっと、なんかめっちゃ凄そうな人だったぞ、おい。

「なに?!貴様それは本当か雄鹿?!」

アリサまで入ってきた。

「世界中の種族の中で、とてつもない力を持った者達を上から10人並べた『豪皇十傑ごうのうじゅっけつ』という存在がいるんだ。その中でアルフレッド=レイジボルトは『第5席』に位置しているんだよ。」

「アドルフ!貴様何を呼び捨てにしている?!“レイジボルト大将閣下”とお呼びしろ!」

「あぁ、ごめんよ。気をつける。」

「十傑のほとんどが神霊族ゼウス・ロード龍族ドラゴン魔神族ディアボロスで埋められている中、人型の生命体として唯一、十傑に君臨しているのだ!挙げた功績は数しれず、大魔術師の才を持ちながら、剣技の腕も世界一。最強の剣士、『剣帝』アルフレッド=レイジボルト大将閣下だ!!記憶にしかと刻み込め愚か者が!!」



アリサがレイジボルトさんのファンってことはよくわかった。

ていうかイワレコフ教官、よくそんなお方と僕を並べて話したな。月とスッポンなんてもんじゃないぞ。太陽と5円玉だ。







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