弱味を握られる神様
「ダイダ様あああああ!」
シスターの攻撃。シスターは体当たりをしてきた。
(まあ、かわせるんだけどね)
こんな成りでも世界最強であることは間違いない水神ダイダ。宗教の大きさとしても水神教がトップを占める。そして避けようとしたそのとき……
(む、胸が!?)
シスターのけしからんメロンが顔面めがけてやってくる。避けようか、嫌でもこれは……と迷ったの一瞬の隙を突かれた。
「ぼふううぅ!?」
この世のものとは思えない柔らかさ。そのまま避けることなく喰らってしまった。
ーー10分後ーー
「あなたはダイダ様でいらっしゃいますね?」
「いえ違います、神違いです」
この押し問答を何十回と繰り返す二人がいた。
言わずもがな、シスターとダイダである。
「ではその像はなんですか」
「この像は俺を似せて作ったのでは?」
「じゃあ、あなたが…」
「いえ、製作者が血迷って俺の像を作っちゃったんですよ」
「……へぇ」
ふっ、ここからが俺のトーク力の見せ所だ。
「恐らくこの像の製作者はですねダイダ様をイケメンにしたかったんですよ。それでですね、15歳の頃の俺を見て、『あーこれだこれだ』って感じて作ったんですよ。ですからきっとこの像は間違いですね。ええ、早く取り壊した方がいいですよ」
ふっ、ちょっと、いやかなり無理があるけど堂々といって見せればそうなのかもと思わせれるはず。いやぁ、シスターに見られたときは焦っ「500歳」……え?
「なんですか?」
「それがあなたの年齢なんですか?」
「へ?」
どゆこと?
「この像は発掘されてから490年経っています」
あ、あ、あばばばばばばっ!
「さらに言いますと世界の各地から発掘され、これはそれらのひとつにすぎません。あなたはずいぶん長生きの上、世界中の大陸全てを回っていたんですねぇ」
「え、えと、その、あの、ですねっ」
「ダイダ様、諦めが悪いですよ」
「いやだからっ」
「ダイダ様、それともうひとつ」
な、なんだよ今度は!?
「神違いってなんですか?」
ーーああ、俺は最初から吹っ飛んでたんだなぁ
この1年半ですっかり人間という意識がなくなってしまった。それが裏目に出たなぁ。
「認めるんですね」
「‥」
「み・と・め・ま・す・ね?」
「は、はいっ!」
「よろしい!」
なんか上下関係逆転してる気が。
ーー
天界での出来事をある程度要約して伝えた。
ちなみにシスターの名前はサリアというらしい。
「それでは、そのフィリア様と合流したら旅に出るのですね」
「ああ」
「私もつれていってください」
「えっ?」
いやまてまてまて。
「そ、それは」
「あなたがダイダ様ってことばらしますよ?」
「お前ほんとにシスターかよ!?」
な、なんだこいつ悪女じゃねえか!!
「で、どうしますか?」
く、くそ、どうすれば、なぜ最強の俺がこんなことで悩まなければならないんだ。俺は、俺は!
そのとき、ふとメロンのことが頭に浮かぶ。
(あのメロンがついてくるのか)
「よし、ついてこいサリアよ」
「ありがとうございます。ダイダ様!」
なんて単純なんだ俺は。
あれぇ、シスター悪!?
こ、こんなはずでは‥




