忍者っ娘とダイダの寄り道
遅れてごめんなさい!
ーー王城 5F 謁見の間ーー
「ふぃー、着いた。あとはここに信次を預けておけば大丈夫だな」
俺は、謁見の間に繋がる豪勢な扉を開けた瞬間に顔を右に傾けた。
ーーその横を通り抜ける毒矢。
いったい何事だと、なかを見回して衝撃を受けた。何故なら、謁見の間が凄惨な状態と化していたからだ。
それでも、生き残った近衛兵や黒装束の影の部隊がこちらに立ち向かおうとする。
「『氷層世界』、全てを足止めしろ」
俺は向かってきた者たちを動けなくした。
しかし、一人だけ『氷層世界』を避けた者がいた。
黒装束を纏うそいつは、こちらに向けて手裏剣を投げる。……手裏剣!? と驚き、意識をそちらへ向けつつ片手で信次を担ぎながら避ける。
「く、勇者様を解放しろ!! 外道!」
「いいよー」
即、信次をそこに置く。
「え? え?」
「じゃあこれで」
「……ちょっとまって! どういうこと!?」
信次を助けたのに攻撃されて、少しイラついていたのかもしれない。
「俺が信次を助けてやったのにいきなり攻撃されたんだよ。分かってんのか?」
「……あう。ご、ごめんなさい。……あ、あの! 名前は……」
「ダロスだよダロス、じゃあな」
声から察するに女の子かな。それで忍者ってキャラ濃いな、などと考えつつフィリアのもとへと向かおうとする。
「待て!」
とそこで王のお声がかかる。面倒くさい、フィリアがピンチなんだよ早くいかせてくれ。
「なんだ」
「お前を投獄する。兵よ、直ちに奴を引っ捕らえよ」
……頭湧いてんのか? 今この王はなんと言った? 捕らえよ?
「理由はなんだ?」
「これ以上、魔族の好き勝手にさせてたまるか! 勇者を雑に扱いおって、不敬罪だ! ……抵抗でもしてみろ、この国から出られなくなるぞ」
「……」
「連れていけ!」
こうして俺は、城の地下牢に入れられた。ここで抵抗すれば、たくさんの人を殺してしまうだろうし、なにより信次が起きれば状況が変わるだろう。
ーー
ーーフィリアside
(あ……あれ?)
気がついた私は起き上がると、そこは森の中だった。淀んだ空気が不味く感じる。
(私……たしかキメラと……)
そのとき、森の置くが光っているのが見えた。なので私は、ゆっくりとそこへ歩いていきました。
遠くに光る岩が見えました。その上に、まるで女神のような方がいました。いや、それだと風の神フウ様に失礼ですね。
……でも、神々しく感じます。神力は感じませんが、圧倒される気がします。しかし、そこまで見える位置についてから、体が進みません。何故でしょう?
女神の方が何かを言っています。でも、聞こえません。
私はそのまま、眠ってしまいました。
ーー王城 地下牢獄ーー
「おら、入れ!」
看守に突き飛ばされた俺は、そのまま牢のなかに倒れこんだ。
「おとなしくしてるんだな」
そのまま、看守はどこかへ去っていった。信次が起きれば誤解が解けると思うが……とりあえず待つか。
なんだかんだ言って、フィリアは強い。トラブルさえなければあいつは勝てるだろう。
最近忙しい~。それでも更新頑張ります!




