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VS BREAKERZ 2

 ーー王城 2Fーー


「いきやすよ、勇者くん……」


 テンの周りにある黒い靄が一点に集まる。そして……。


「『血の放出(ブラッディリリース)』」


 黒い靄だったものが急激に実体化され、それを妖刀で一振りした。すると凄まじい勢いで赤黒い光線が放出される。


「うおおおおおお!!」


 信次は慌てて避けようとするが、間に合わない。そう判断したので、聖剣で切り裂こうとする。


「はあ!」


 信次は聖剣で刀に当てる。斜めに構えて、魔力を全体に纏う。盾のように使い、受け止める気のようだ。

 そのような対策を練ったお陰か、10秒は拮抗した。そう、たった10秒は……。

 しかし、聖剣に切り裂かれることなく、その光線は信次に命中してしまった。


「アグガアアアアア!」


 信次は吹き飛ばされることもなく、そのまま倒れてしまった。


「何をした!?」


 ダイダは一瞬で戦闘不能にした光線に驚きを隠せなかった。


「へへへ、こいつぁ妖刀の効果でね。この刀で殺した数だけ血を吸って、それを魔力に変換して攻撃できんのさ……その魔力は使用者のもつ魔法属性がのせられんだよ」


 なるほど……とダイダは感じた。今の説明だけで妖刀の危険性を理解した。どうやら、魔力を沈黙させたのだろう。


「……妖刀とお前の相性は良すぎだな」

「えへへ、そうっしょ?」


 つまり、無属性の魔力を作れて、そこにテンのユニーク魔法、『沈黙(サイレント)』が乗ったわけだ。それが当たると……あらゆるものが沈黙するわけだ。死に繋がるな。


「……ぐ、つ、次はあんたっすよ」


 しかし、ダイダはもう既に妖刀の弱点を割り出していた。


「……その刀、血から魔力に変換するが、変換効率がかなり悪いのだろう?」

「……」

「しかも、その不足分を……使用者から奪うのか」

「……そこまで見破るとは、さすがっすね。近衛殺した分だけじゃ全然足りなかったんすよ」


 あとは沈黙魔法の弱点だ。何故だ。何故あの魔法は複合魔法を消せなかった?


「あと一発分は残ってるんでね、いきやすよ!」


 そして黒い靄が集まりだす。まずい! 沈黙魔法の弱点は……。


「『血の放出(ブラッディリリース)』!!!」


 ……なるほど、わかった。沈黙魔法の弱点、それは……。


「単一属性のみしか消せないことだ! 『複合魔法雷火の鉄槌(ライヒのてっつい)』!」


 するとダイダの手に巨大なハンマーが現れる。炎でできたそれは所々から雷が発生している。


「はぁあああああ!」


 それを気合いの声とともに振るった。そして、靄から現れた光線を破壊するのに成功した。


「な、なんすか!?」


 そして、消えたのは……炎のみだった。ダイダの手に握られてるのは雷のハンマー。それをテンに投げ付けた。


「ガ、ガアアアアアアアアアアア!!!」


 そして、テンは大ダメージを喰らって動けなくなった。倒れ伏した彼は笑いながら……


「ここまでっすか……」


 今思えば、熱くなりすぎた。能力がばれた場合、即撤退する予定だったのがここまで追い込まれるとは。第一、相手は神だったのだ。ロルトルドと同じ、そう考えただけで勝てるわけがなかった。






 そう思いだし、目を瞑ったときである。







「何をいっている。作戦は完了だ。行くぞ」



 突如、男が現れテンを叩き起こす。紛れもなく彼の上司である。



「……ま、マルス様!」


 そして、マルスはテンを抱き起こし、転移石を使った。


「……な……くそ!」


 慌てたダイダは感知魔法を使ったが王都の門まで行ったのがわかった。追おうとしたが信次が死にかけなのを思いだし、信次のもとへといくのであった。

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