VS BREAKERZ 1
割りとながくできたかな?
いつも短くてごめんなさい!
ーー王城 2Fーー
そこは地獄とかしていた。散らばる近衛兵の血と肉……。それを踏み潰しながら進む二人の影があった。
「いやぁ~、楽勝っしたね? マルス様!」
「油断するな、テンよ。未だに不確定要素が多い」
ロルトルドによって派兵されたブレイカーズの二人だ。テンと呼ばれた人物はブレイカーズ第21位の上位者だ。そして、そいつを率いているのが上位者10名に与えられる称号、闇の称号を持つマルスだ。ブレイカーズ第8位の力を持つ。
「……む?」
「どうしやした!」
どうやら、キメラが倒されたようだな……。
「水神がこちらに来る可能性がある。急いでリフシャルソードを回収するぞ」
「了解しやした!」
そして、三階の階段へ足をかけたときだった。
ーードカアアアアアアアアアン!!
「おわぁあああああ!」
「おっと、スピードをつけすぎたな!」
目の前の壁を突き破って、二人の青年が突っ込んできたのだ。マルスとテンは驚きすぎて声がでない。
ーー
sideダイダ
俺は見極めていた。勇者四人組の実力を。
そこでわかったのは、信次以外の3人は実力がBランク冒険者程度しかない。正直、このままロルトルドの配下とぶつかるのは避けたいところだ。
「フィリア! 信次以外の勇者を引き連れて宿へ行け!」
「アイアイサー」
フィリアは一瞬で勇者3人をつれてどこかへ消えた。
「え? え?」
一方の信次は急に消えた仲間に驚愕していたが、ダイダの説明を聞いて納得していた。
「さて! これから強敵と戦うぞ」
「了解っす!」
そこで、王城から雄叫びが聞こえるのがわかった。
「急ぐぞ!」
ーー
王城が急に静かになった。そこで、ダイダは感知魔法を使った。
「……どうやら、近衛はほとんど壊滅したな」
「!?」
そして、時間がないと考えたダイダは、信次の腕をつかみ自分ごと遠心力を使って放り投げた。
その力が予想以上に強かったため、無茶苦茶なスピードで城内に壁からダイブしたのだ。
「「アァアアアアアアアアアアアーーー!!」」
ーードカアアアアアアアアアン!!
こうして、勇者・最高神 VS 闇・破壊者の戦いが幕を開けた。
ーー
「来たな魔王の配下よ! 俺は勇者シンジ! 倒せるものなら倒して見せよ! ふはははは!」
「お前の言い方だとこっちが悪者じゃねーか。そのセリフの魔王と勇者逆にしてみ? ぴったしだぞ」
「くっ、まだ本格的なリフシャルソードの捜索が終わってないというのに……!」
「ど、どうしやすか?」
「……賭けに出るしかないか。お前がここを足止めしろ。能力がばれたらすぐに逃げろ」
「うっす」
そうしてマルスは王城の奥へ駆け出していった。
ダイダは予想外に感じた。予想では明らかに格が違うように感じられるリーダーの方が残ると思われた。
「破壊者序列21位、このテンがお相手してやるっす!」
「シンジよ、こいつを倒して急いで奴を追うぞ」
「ああ、分かってますよ!」
テン VS ダイダ・シンジの戦いが始まった。
ーー
「『水龍』!」
手始めにと王級魔法で攻撃した。しかし……。
「『沈黙の海』」
一瞬だ。一瞬で自分の魔法が消えたのだ……。
唖然とするダイダを尻目に、信次は聖剣を出す。
「へへ、驚きやしたか? 最高神様!」
「……ユニーク魔法か」
「正解!」
一応、この世界には異端児と呼ばれるユニーク魔法があるが、敵の魔法を消せるとは……。
そこで信次が動きを見せる。
「いくぞ、『聖剣フィラデル!』」
「へへっ、勇者の旦那、俺と打ち合う気ですかい?」
すると、テンは手元から刀を取り出した。刀身が赤黒く、決して美しいとは言えない。
「『妖刀ブラッドクロス』」
そして、信次とテンが打ち合い始めた。
互いに一歩も引かない剣技だが、信次がやや押されているように見える。信次が強く叩けば、テンはそれを流す。信次が動であればテンは静であろう。
それを感じたのか、信次は付与魔法を使う。
「『付与魔法:破壊』!」
すると、聖剣のかがやきが増しているのがわかる。どうやら信次は妖刀を破棄しようと目論んだようだ。そのままテンのブラッドクロスと打ち合おうとする。
しかし、テンがまたもや魔法を使う。
「『沈黙の付箋』」
聖剣の輝きが消え、普通に妖刀に打ち流される。驚いて、一瞬の隙を作ってしまった信次に、テンの切り返した妖刀が迫る。
「これで終わりっす!!」
「まだだ! 帝級複合魔法『エンペラーブレイズ』!」
すると、トルネード状の風に乗った炎が凄まじい勢いでテンに迫る。
「ちっ!」
テンは慌てて避けるが、もう遅い。貰った!
「『沈黙の炎』」
すると、また謎の魔法を行使して炎を消した。くそ、仕留めきれない!
しかし、予想外のことが起きる。テンがそのまま吹き飛ばされて壁に激突したのだ。
「「な……」」
それには、信次も驚いたようだ。何故吹き飛んだ? 魔法は無効化されていたはず……。
もしかして、風魔法は消せないのか? さっきの魔法は王級火魔法フレイムと王級風魔法トルネードの複合魔法、帝級エンペラーブレイズというものだ。つまり、炎は消せても、風は消せないのか?
そう思った俺は、テンに向けてトルネードを放った。
「ぐ……っ、『沈黙の嵐』」
先程の壁に打ち付けられたダメージが残っているようだが、それでも詠唱をして消された。
では、何故先程は消せなかったんだ……?
それを考えながら、ダイダと信次は次の一手を考える。
「信次、時間稼ぎを頼む。少し試したいことがある」
「……きっついすけど、頑張ってみます」
「頼む、30秒でいい」
すると信次は覚悟を決めたようで身体能力強化を使う。
「聖剣解放! 『聖戦の誓い』!!!」
すると信次は白銀色に染まり、凄まじい魔力の放出を行う。
「こりゃー、ちとまずいっすね……」
対してテンは、そこまで慌てたようすもなく、しかし厳しい目で信次を見る。
「仕方ないっす……『沈黙の封印』!」
テンの妖刀が妖しく脈動する。そして、莫大な魔力をテンに供給する。
「いきやすよ、これでも破壊者序列21位なんで、負けらんないんすよ!!」
「『無限の血塊』ーーーーー!!」
テンは体から黒い靄を出す。それを自由自在に操りながら言う。
「これ……結構きついっすから……一瞬で終わらしやすよ!」
信次も俺も思っただろう。これは……『やばい』、と。
次回予告
『VS BREAKERZ2』
妖刀と聖剣がぶつかり、そしてユニーク魔法、『沈黙』の正体が明らかに!!
次回もよろしくお願いします。




