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天界の刺客

 ーー王都への道中ーー


「王都では何をするんですか? ダイダ様」


 ダリアは、どうやら予定なしに俺が動いていると考えているようだ。まあ、無計画なのは当たりなんだけどね。


「とりあえず、観光。その後に、久々に冒険者ギルドへいくか」

「てことは、また偽名を使うのですね」

「まーな」


 だが、当分やらなければいけないことは見当がついている。

 因子の研究、真魔王の動き、そして存在値の変化。これらには注意しなければならないだろう。


「ん?」


 そのときだった。下位天使級の神力を感じた。しかし、これはいったい……?


「ダイダ様……これは、私達の配下からのものですね」


 ーー刹那、隕石が俺達の前に落ちた。


 否、隕石ではなく、配下の天使集団30人だった。


「な……」


 絶句した。いったいなぜこんなことに。

 頭のなかでは最悪のパターンが流れる。まさか、彼らは俺達が居なくなったせいで省かれて泣きついてきたのではないか、と。

 しかし、そんな心配は杞憂で終わる。


「ダイダ様、御免!」


 そういった瞬間、30人の天使による集団複合魔法を発動してくる。人間からしたら……いや、人間界の生物からしたら神の水彩と言えよう、大規模な滝をこちらへ向けてぶっぱなした。


「……ほえええ!」


 ネルスは情けない声をだし、ダリアは絶句、フィリアはため息をつく。


「ダイダ様がこの程度でなんとかなると思うとは……嘆かわしい」


 そして俺は……その技を消した。魔法を発動したわけではない。単純な話だ。


「なんで水の頂点である俺に水属性の魔法を使うんですかねぇ? さて、天界まで返してやろう」


 すると、俺の手から水龍を作り、放った。


「「「グハァアアアアアア!」」」


 そして、30人は天界へと帰っていった。が、一人リーダーだけが水龍にしがみつきながらこういった。


「例え、俺達がやられようと、第2第3の刺客が現れるだろおおおおぅ!」


 その言葉は、ネタではなく、真実だと感じるダイダであった。

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