修羅場を壊していくスタイル
ーー宿、『眠れる花』ーー
正座というのは趣深い。日本武道においては精神統一、そしてあまり知られてはいないが『気』を整えて体を一分ほどで回復させる体位である。
また、謝罪の時相手よりも下であることを示すために正座をし、礼儀を見せるというのも有名である。
……現在、俺は正座している。いや、させられている。
「あ、あの、ダリアさん?」
「さて、この方は誰でしょうか? ……フィリア様」
「ええ、この方はネルスといいます。水を司る帝龍ですね。だからといって、ダイダ様が連れてきていいというわけではないんですけどねぇ?」
「だいたい、グリエンタルでもランさんを毒牙にかけたのに、またしても女をいれるって言うんですか?」
なぜか俺に対する扱いがひどい。いったい全体なぜだ。
……まあ、それはおいておこう。つまりこの修羅場をどうにかしなければならないということだな。並の男であればここで詰んでしまう。だが、俺は違うぞ!
「ダリア、また新しい女の子を連れてくることになってしまい申し訳ない」
「……ふんッ! 素直に謝れば許してくれると思ってません?」
「ごめん……ただ、俺はダリアが本物の守護龍を見たいだろうとおもって連れてきちゃいました。ダリアが喜ぶ姿が見たくて……」
「……えぇっと、その、私のためだったんですか」
「うん……」
「そ、そうですか……(ありがとぅ)」
「んー、何か言ったか?」
「な、なにも!!」
ダリア、陥落。次は……。
「それにフィリア」
「な、なんですか! う、う、うわ、う、浮気もにょ!」
噛んだ。可愛い。
「天界の頃からお世話になってるのに、最近は相手にできないでいる。ごめんな。」
「そ、そんな! ダイダ様が……恐れ多い!」
「俺はフィリアのことも好きだからな」
「……あうぅ~」
完全勝利、その一言につきる。
ーー
「で、これからどうするんですか?」
ダリアがこれからについて聞いてくる。
「そうだなぁ、魔術都市もある程度回ったし……王都にでもいってみる?」
「私も王都にいきたいです!」
「我もその意見に賛成である!」
「……ネルス? その口調でいくの?」
「うぅ、だって人間に舐められたくないもん」
「そ、そうか」
そして会議の結果……。
「王都行き、確定~」
「「「いえーい」」」
王都へいくことが決定した。
そこには勇者が待っているとも知らずに……。
予約投稿ミスりました。すいません!




