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リルベンの守護龍

 ーー魔道具街、入口ーー


「回りきれてはいないが……パンテ……いや、真魔王騒動があったりしたし……これで魔道具街はいっか」

「これで大丈夫ですよ~、いえーい……」

「ぷ……まあ、楽しいこともありましたし、次は観光スポットでも巡りましょう」

「だな」


 俺達は魔道具街をまだ回りきってはいないが、ある程度遊んだので保留ということにした。

 ちなみに、フィリアのテンションが低いのは、魔道具街での自分がやらかしたことを思い出しているからである。あとダリア、笑っちゃいけません。

 次にいくのは中央広場だ。そこはリルベン領主館の前にあり、よく領主による何かの発表や祭りに使われるのだとか。さらにはそこには動く像があるらしい。それも見てみたい。


「さて、早速向かうとするか」

「はい!」

「そうですね」


 ーーリルベン中央広場ーー


「「「……」」」


 なんだこれは……。

 そこにあったのは全長50メートルはあるであろう巨大な龍の石像が動き回っているのだ。もちろん、通行人を考えてか、そんな派手な動きはしない。ゆっくり、だが確実に1歩1歩を踏み出し、首を曲げて周りを見渡している。


「す、すごすぎですよ! ダイダ様!」

「これは……凄まじいわね。これが『ネルスの石像』ね」


 ダリアはなにか知っているらしい。


「ダイダ様、この石像はこの街の守護龍、ネルス様の石像なのです」

「守護龍?」

「ああ、この世界には6体の帝龍がいます。それぞれ、六属性を司る神にも等しい……と思われている存在です」


 属性が一つないのは、時属性だろう。


「なるほど、それでなぜこの像があるんだ?」

「それはですね、大昔なんですけどこの街ができる前にあった村の人達がとても美味しい料理を一杯ご馳走してくれたらしいですが、そのお礼として、1つだけ言うことを聞こうと、言ったんだそうです。村人の願い、それは、この土地を永遠に豊かであり続けたいと願うものだったんです」

「それで、ここが発展したんですね……」

「はい、ちなみにネルス様はいまだにこの街を守っていると聞きます」

「そうだったのか……」


 そして、フィリアが


「ダイダ様! 私はその、ネルスちゃんと友だちになりたいです!」


 などといい始めた。しかし、どうやって表世界へ引き出せば……


「そうだ!」

「お!」

「どうされましたか」



「召喚魔法で出せばいいじゃん!」


 ーーリルベン壁外、草原ーー


「いくぞ、召喚魔法!」

「はい!」

「ダイダ様、召還魔法はイメージしたものを作り出して召還するのです。なので、ネルスという名称を強く考えて召還してください」

「おう! いくぞ!」


「『神依召喚(ゴドスサモン)』」


 さ、イメージだ。ネルスネルス……

 そのときだった、俺は……やってしまったのだ……。

 ふと、日本のことを思い出す。あのときは龍とか日常で考えることなんてなかった。強いて言うなら恐竜か……。現在で言うと……そうだな、ゴ○ラといったところかー。あ、でもおれメカゴ○ラも好きだったんだよ。2代目が一番、3代目もかっこいいけど、2代目が一番……だな。


「おお!」

「で、でかいですね! ネルス様が!?」


 そうして、巨大な光が収まったあといたのは……。


 2代目メカゴ○ラっぽいやつだった。


「GAO?」

「……」

「……」


「すごーい! これが、ネルス様? ロボットみたい!」


 いや、フィリアたぶんあいつ違うぞ。どう考えても違うわ。


「ダイダ様?」

「すまんダリア、みすった」

「……はぁ~」

「GAO?」


 そうして改めてそいつを見てみると、でかすぎる。高さが100メートルといったところか……。


「あらためて……『解析(アナライズ)』」


 名称:

 討伐推奨ランク:SSS+++

 存在値:0

 種族:神機械龍(メカニカルドラゴン)


 説明:水神により産み出された破壊の権化。もつ属性は水。最高神ダイダと同じく絶対零度の稲妻アブソリュート・ゼロ・ライトニングが撃てる。この世界に存在する勇者や魔王と呼ばれるそんざいよりも強力である。また、六帝龍に勝る能力をもつためこの世界最強の龍種である。最高神ダイダに仕える。


 ーースキルーー

 絶対零度の稲妻アブソリュート・ゼロ・ライトニング

 相手に強力な稲妻を口から撃つ。命中した相手は一瞬で氷付けになり粉々になる。対象は生物・物に問わない。


 神龍の咆哮ゴドスドラゴノス・ロア

 空気が振れる。それにより、自分の周囲のものを全て吹き飛ばす。対象は生物・物に問わない。


 ……etc


 ーー


「ダイダ様? どうされます?」

「てかこれどうするんですか? こんなの管理できませんよ?」


 俺は呆然としていたが、慌てて隠蔽をかけて周囲を見渡す。


「街の人には見られたかなぁ……」

「GAOGAO!!」

「ん? 名前がほしいのか?」

「GAO」

「ダイダ様は分かるんですか!?」


 ダリアは驚く。まあ、そりゃそうか。


「主人は俺だからな。何が言いたいか伝わってくる」

「す、すごいですね」


 さて、名前か……。


「決めた、お前は『メカどら』だ、可愛いだろ」

「GAU!」


 おお、気に入ったようだ。


「かわ、いい? 100メートルはあるこれが……?」

「ダリア、お前もいつかわかる」

「ダイダ様~、ネルスは~?」

「すまん、フィリア。失敗した」


 などと話していたときだった。








「何をしている。人の子よ。その者から逃げろ」


 リルベンの広場で見た龍の石像と全く同じ形をしている、青色に輝く龍が上から降り立ち、メカどらと対峙した。






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