ダリアと魔道具街の隠者
遅れて申し訳ありませんでした。
ーー魔道具街ーー
真魔王ロルトルドとの戦いから3日がたった。フルに使った神力は回復し、いまはとある捜査をしている。
「『魔道具街の隠者』を見つけなければ……」
「犯人は絶対逮捕ですよね~」
「ダイダ様に迷惑をかけたんですもの。絶対許しません!」
ロルトルドを復活させた隠者を捕まえるために魔道具街裏通りを歩く。裏通りは治安は悪いとまではいかないが、表通りではやっていない商売が行われてたりする。
ーー
「ん?」
見つけた。前方、100メートル先でふらふらと歩いている。見た目は……
「見つけた……が、年齢は30代前半かな? 隠者とまで言われる実力者だからもっと歳を食ってると思っていたのに」
すると、そいつは俺に気づいたのか、凄まじい速さで襲ってきた。……って速い速い!? なんだこれ!
「ダイダ様! どうしましょー!」
「こ、このままではぶつかってしまいます」
様子がおかしい……これは……。
「呪術に掛かっている!」
「「え!?」」
「『聖域』」
すると隠者と思われる男はパタリと倒れ意識を失った。
ーー
「申し訳ありませんでした!」
10分後、隠者はスライディング土下座を決めてきた。
「「「え!?」」」
「私はもう、色々な魔道具を開発し、もう暇でしかたありませんでした。それで、ちょっとした試しに『ある人物』から借りた面白い魔道具というやつを使うと……自分が自分じゃないというか……憎しみの感情が増幅されました」
なるほど、呪術をかける魔道具だったのを上手くカモフラージュして隠者に渡したわけか。
「そのある人物とは?」
「はい、それは……えーっと……え、あれ?」
「どうした?」
「思い……出せません」
なるほど、だとしたら魔族だろうな。大方真魔王の配下だったものだろう。
「お詫びに魔道具街の隠者こと私、ピエールが魔道具を1つだけプレゼントさせていただきます。ただ、ダイダ様とフィリア様に見合うものはないかと……」
「じゃあダリアに渡してくれ」
「はい」
そうして渡されたのが、ブレスレット……?
「それは『念話のブレスレット』といいまして、これがあれば送りたいって思った人に話すことができます。ただし、ダイダ様とフィリア様は……もう使えますよね? 神様と大天使様ですし……」
「まあな、それよりもこれはありがたい。これで俺ら3人は皆、念話が使えるようになったな」
「はい! ありがとうございます!」
ダリアも喜んでるし、よかったよかった。
「また何かあれば、このピエールめが、出来る限り助力しましょう」
「ありがとな」
そうして俺達は礼と別れを告げて魔道具街から宿へと戻った。




