アレな魔道具とフィリア
前回の後書きで、歯車どうたらこうたらと書きましたが、全て忘れてください。その設定はなくなりました。申し訳ありません。
ーー『眠れる花』、ダイダの部屋ーー
「「ダイダ様が……負けた……」」
「すまん……」
宿の一室で俺は事の全てを話していた。
「ち、ちょっと待ってください……ダイダ様が……負けるなんて……勝てる相手はこの世にいませんよ!!」
「しかも、戦争が起きるのでしょう!? ダイダ様、今すぐに何かしないと……」
「いや、あいつが行動を起こすまで待とうと思う」
「「え!?」」
「理由がある」
俺は、真実を知るためにロルトルドの準備を待とうと思ったこと、そしてさらに新魔法の開発をして力をつけることを伝えた。
「それに……俺は一度負けた。だから今度は、正面からあいつの企みを……潰す……」
それは、最高神としてのプライドでもなく、何かの義務でもない。だが、俺はそうしたかった。心のどこかで、ライバルという認識を持っているのかもしれない。
「分かりました」
「ダイダ様がそうおっしゃるのであれば……」
二人は納得してくれた。だが、これからはこの二人をも巻き込んで騒動が起きるかもしれない。それを考えたら、尚更守らねばという決意が強くなった。
「さて、辛気くさい話はここまでにして! 今日はちょっと俺は動けないから、明日から魔道具街の観光を再開しよう!」
ーー魔道具街、翌日ーー
ーーフィリアside
「こ、これは!」
私は魔道具街を見て回ってました。それも一人で。ダイダ様に、一人で見たい品がある、と伝えて許可が降りたのです!
(これ……いや……でも……)
そんな私が迷っているのには理由があります。それは、ちょっとアレな……そう、Hな魔道具を見てます。そのなかでも、その、そういうときに使う魔道具を見て、買うか迷ってしまいます。
・カラフルパンティ 付与効果:性感帯+5 誘惑+5
・魅惑のT 付与効果:誘惑+10 魅力+5
・エロエロブラ 付与効果:性感帯+20 魅力+10
う~ん、こういうのは、どれがいいんでしょうか? ダイダ様の趣味がわかりません。とりあえず、ブラ系列はなしでいいかもです。ダリアさんの、お山には勝てませんし……グスン。
そのとき、一つの魔道具が目に写った。
・後押しパンティ 付与効果:性感帯+25 色気+50
説明:これをつけると、性格がちょっと変貌し、お色気マックスで意中の相手を夜の営みに誘うことができちゃう! さあ、後押ししますよ!
説明文を読んだ私は歓喜しました。これです。これですよ!
私は、なんだかんだそういう話をするのが苦手です。初なんだとダイダ様におもわれちゃってます。でも、これをつければ私は……ダイダ様に強気に出れる!
私はすぐにそれを購入し、更衣室を借りて穿いた。
ってあれ……私……ああん、そうだ、ダイダ様をお誘いしようと思ってたところでした。何でそんな大事なことを忘れてしまうのでしょう、私は!
そして、私はすぐに宿へと戻りました。ダリアとは入れ違いで部屋のなかにはいると、ダイダ様が居ました。えへ、えへへへ。ダイダ様、逃がしませんよぉ……!
ーー『眠れる花』ーー
ーーダイダside
「な……な……ふ、フィリア! いったいどうしたんだ!?」
「うふふふ、ダイダ様ったら、こういうのに馴れてないのね。本当に初な方……うふふふ」
(だ、誰だこの娘は! あの清純なフィリアはどこにいった! 色気が半端ないぞ!)
現在、俺は宿の一室でフィリアに押し倒されていた。そして、着ていた服のうちパンツ以外を魔法で脱がされた。なぜそんな魔法を開発したし。
さらに、最後の砦であるパンツまでもが陥落しかけていた。
「ふぃりああ! おちつけええ!」
「いいからぁ! そのパンツをヌギヌギしてくださぃ! ダイダ様ぁ!」
そうして、3分間戦っていると、突然フィリアが脱がそうとするのをやめてこちらを向く。
「ダイダ様が恥ずかしいのであれば……私が先に脱ぎますね!」
「ちょ!」
すると止める間もなく、フィリアはパンティ一枚となっていた。それにしても、こう見るとやはり胸がないな……ってそうじゃない!
「フィリア、お前何をして「かなしぃですぅ」……え?」
「いま私のお胸がないと考えたでしょう?」
え、エスパーか!? なんか普段の天然フィリアとは思えないぞ!
「お、思ってない! いいから服を……」
「ふふ、ほんとはここもみたい、く・せ・に……!」
「い、いやみたいけど見たくないというか、そんな心の準備できてる分けねえだろお!」
「私がリードするから大丈夫ですよ、ダイダ様」
そういったフィリアは遂にパンティまで脱いでしまった……そして、そのままダイダのところへ……
「あ、あれ」
パンティを脱いだ全裸のフィリアは目をぱちくりさせると、顔が真っ赤なリンゴのようになり、そのまま布団にくるまった。
「わ、わ、私ったらなんて、な、なんてことおぉお~ッ!」
パンティを脱いだことによって正気に戻り、そして、自分が言った数々の色気ある台詞に差恥で立ち直れないぐらい精神的に来るものがあったようだ。
ーー
「……なるほどな」
「はい……」
結局、フィリアはダイダに全てを話した。もちろん、二人とも、もうすでに服を着ている。
「今回は不注意過ぎたな、フィリア」
「はい……ごめんなさい」
フィリアはすっかりち縮こまんでいる。
「……まぁ、その、だな」
「……?」
俺がどもってる様子が不思議に思えたようだ。
「……いつか、フィリアのことを好きになるかもしれない。そのときは、その、たのむ……」
「……ッ! はい!」
こうして、フィリアの魔道具騒動は終わりを迎えた。
そのときのフィリアは最後、最高の笑顔で返事をしていた。
フィリアちゃんのお話でした。ということは、次回は……?




