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水神 VS 真魔王

 ーーダイダが創造した異空間ーー


 ダイダが被害を出さないように造った異空間は天井から床、壁まで全てが純白の何もない空間である。


「では……始めようか、水神よ」

「ああ……ぶっ飛ばしてやる、真魔王!」


 そして、俺は最初から本気で殺しにかかった。


「高神級魔法『神凍水龍ゴドスフリズンドラゴン』」


 この魔法は巨大な水龍(ウォータードラゴン)を召喚するものだ。しかし、付与効果が付いており、それは冷気を発し、その冷気にあたったものを全て氷砕するのだ。また、体から水を飛ばすが、それは氷雨(アイスレイン)と呼ばれ、当たったところを凍らせて自ら粉々になる氷の水滴である。


『グウウゥゥゥウウウガアアアアアアアアアアア!!!』


 ロルトルドへと迫る。しかし、彼は冷静に片手をその龍の正面へ向けると……


「高神級魔法『暗黒吸龍ブラックホールドラゴン』」


 それは、『神凍水龍ゴドスフリズンドラゴン』と同じぐらいの大きさで、禍々しいオーラをまとっている。だが、負けるわけにはいかない。


「全てを凍らせろ、神凍水龍!」

「闇に誘え、暗黒吸龍!」


 互いにぶつかり、一分ほど拮抗した末に大爆発を起こし、相殺となる。その爆発のなかをダイダとロルトルドは突っ込んでいき、互いに水流刀と暗黒剣をだして打ち合う。

 どちらも魔法で作り出した武器で、神級の力がある。

 ロルトルドへダイダが突きを入れるが、それを紙一重にかわすと同時にカウンターをうってくるロルトルド。しかし、ダイダはそれを魔法結界を30センチメートルまで縮めて固めたものでなんとかかわす。その勝負は、一見互角に見えた。


(くそ、このままじゃ……っ!)


 しかし、確実に追い詰められてるのはダイダの方であった。なにせ、今までは剣技等で負けたことなどなかったのが、今は結界を圧縮して使わなければ押し負けてしまうのだ。打ち合う度にダイダの隙は大きくなる。


「どうしたあ! それが因子を持つものの全力かぁ!」


 ロルトルドに挑発されても動くに動けない。それほどの強さをロルトルドは持っていた。


「まだまだぁ! ロルトルドぉ!」


 ダイダは刀と体へ膨大な神力を流した。神々しく光るダイダをみて、ロルトルドは


「ふ、神力を使うか……ならば我も使おう!」


 ダイダと同じようにするが、真っ黒なオーラを纏うのみ。しかし、それだけでダイダにかかるプレッシャーは大きなものになっていた。


「くたばれ真魔王よおおおおおおお!」

「やってみろ最高神めええええええ!」


 ロルトルドが暗黒剣を振るう度にドゴン!という音が響いた。周囲へ風圧をかけている状態なのだ。

 対するダイダは、刀を使いその風圧の塊を切る。そして暗黒剣を流す。その勝負はまさに『神々の闘い』といえる様相を呈していた。


「ふふ、やるな、ダイダよ」

「そりゃどーも、いい加減くたばってくんないかなぁ」

「……全力の技を出してみろ、俺はお前の全力をみたい」

「……いいだろう」

 

 もともと、魔法のゼロ距離射撃で決めると考えていたダイダは、バックステップで後ろにとんだあと、手を水平に向け大技を放った。


「これが俺の全力だああああ! 高神級魔法『絶対零度の稲妻アブソリュート・ゼロ・ライトニング』」


 ーーズドオオオオオォォォォォオオオオオン!!!


 水色の稲妻が水平に走る。そのスピードは光速。そしてロルトルドへと命中した。


 ーーカキイイィィィィィイイイン!


 鉄がぶつかり合うようなおとが響いた。そして前を向くと、真魔王が凍っていた……。氷付けにされたロルトルドは全く動かない。


「や、やったのか……?」


 ダイダは恐る恐る近づいていく。感じる神力は小さい。だが、まだあるので警戒が必要だった。そう……必要¨だった¨のだ。


 ダイダが無防備に近づいた瞬間、氷が……暗黒の霧を噴出し……ダイダを巻き込んで爆ぜたのだった……。



なにげに戦闘回ってこれが初めてですよね。分かりやすく描写できたかなぁ……。

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