閑話 勇者召喚
ーーグロリアス王国、王城ーー
「では……いきます」
「うむ」
とある一室で、グロリアス王グレゴリウス・コル・グロリアスとその王妃、王子、そして第一王女、第二王女が見守るなか勇者召喚が行われた。
宮廷魔術師と上級魔術師20人で魔方陣に魔力を込めた。
そして……
「え、え、なにごと?」
「きゃあ、なにここ!?」
「い、いったいなにが……」
「……」
四人の勇者が呼ばれた。王は威厳をもっていう。
「よくぞ参ってくれた、勇者よ!」
ーー
勇者は男子一人と女子三人で構成されていた。名前はそれぞれ、オタクの『中村 信次』、気の強い女子『藤堂 理佐』、心優しい女の子『多田 唯』、武道の道を進む『綾瀬 葵』だ。どうやら、日本からきた同じクラスの高校生のようだ。そして、男子は生粋のオタクであった……。
「きたああああ! 俺の時代きたああああ! ち、チートは!?」
「うっさいわね! どういう状況かわかってんの!? 拉致されたのよ私たち!」
「そ、それに! あなたが考えてることなんて分かります! え、えっちなことでしょ!?」
「あ~、お前はオタクだからハーレム願望があるのかもしれんが私たちは入らないぞ?」
「あ、すまん。俺ハーレム願望0なので」
「「「え?」」」
「いっちゃ悪いがお前ら全員めんどくさそう。てか異世界召喚もののやつで俺はまってたのはバトルジャンキーのやつだし」
「いやめんどくさいってなによ!」
「そ、そうですよ!」
「お前にはいわれたくないぞ?」
と、ワイワイやっているところへ真っ白な法衣をきた人がきた。その人は何故か混乱したようすだ。
「どうした、神官よ。まさか神託が降りなかったのか?」
「いえ……その……降りました」
信次はワクワクしていた。
(ま、魔王と戦うんだろ!? 楽しみだ! 中二な技を作りたいぜ! やっぱ龍は欠かせねえよな! あとあと……)
と考えていた。
「あ、あの……私たちさ」
「やっぱり戦うんですよね?」
「武術の心得があると言えど私は厳しいぞ」
3人は現実主義者だった。そして、神官が言った内容に驚きを隠せなかった。
「いいえ、その……神託の内容を言いますね……。『我、光神が望むものあり。過去は闇との戦なれど、いまは違う。そちへと迷い混んだ我の上に立つ者、最高神ダイダ様と大天使フィリアを捕らえよ。』……です」
そして、そこにいた貴族や王家の面々は開いた口が塞がらなかった。
「な……なんと、水神ダイダ様が顕現なさっておるのか」
「こ、これは……なんとか探しだしてお近づきに……」
「ば、バカいえ! 最高神様だぞ! ……うちの娘を摂ってもらえれば、ふふふ」
「貴様も変わらんではないか!」
貴族たちは好き勝手いい始める。王族の面々は……。
「わ、わたしダイダ様と結婚したい!」
「アリエス、あなたは第二王女でしょ、私が嫁ぐから他を当たりなさい」
「し、シル姉様こそ他を当たってください!」
「なんですって!」
王女たちは神殿のダイダ像を思いだし、あんなカッコいいお方が顕現なさるなんてと、想像して顔を赤くしていた。
そして、勇者のうち女性3人組は
「よかったわ! 話し合えるかもしれないわね!」
「は、はい。それにしても神様が迷い混むなんて……」
「ふぅ、私は穏便にいきれればいいのだがな」
安心してほっと息をはいていた。
しかし、一人だけ違うことで胸を熱くしている男がいた。
「お、お、俺は……神殺しになるぞおおおおおおおお!」
こうして、勇者たち四人の特訓が始まった。
ネタバレ含む状態でこの話を一回、間違って投下しました。見ちゃった人はすいません……。




