閑話 光と闇
ーー天界、某所ーー
天界のとある邸宅の一室で作業をしている二人組がいた。もちろん、人間ではないだろう。
「フフフ、我は暗黒の化身サタン・フォーン・フリュッケンベルシュルツなるもぞおおおお、ふははははは!」
「ちょっと、いやかなりうるさい」
一人はなにやら中二病を患っていそうな、あれな発言をしている黒づくめの男。暗黒のオーラを(無駄に)まとっている。
方やもう一人はそれを注意している、全体的に真っ白な女の子。どうみても小学校高学年くらいだろう。だが、こちらも暗黒のオーラをまとっている。それは……
「ふ、我の声に怖じ気ついたか、ティリアよ。ふははははは!」
「はぁ~、はっ倒すわよ? フォーン」
「すみません、調子乗りました」
先程からとなりの男がうるさいのだ。しかも、虚ろな目をしており、目の下の隈はかなり黒くなっている。そんなやつが煩く喚きながら仕事を一緒にするのが耐えられなかった。
こういう雑談? をしている間も仕事をする手は止めない。書類にサインし、ときには付加文章を付けて部下へと飛ばす作業を延々と繰り返すのである。
(ああ、光属性の仕事ってやっぱり大変。水属性と同じじゃない?)
そう、この女の子は光属性神である。そして、もう一人の中二病を患っている男は闇属性神だ。
(水属性かぁ……。ダイダお兄ちゃん……会いたいよ)
また、ダイダはこの光属性神のティリアを妹のように接していたのだ。端から見たらまるで本物の兄妹である。
そして、この二人のもとに同じような書類が届く。それに目を通し、ティリアとフォーンは目を会わせる。
「どうしよっか、フォーン」
「ふ、ふ、ふは、はっは……我なら、この場合は……ええと……」
ティリアの書類には
人間界人属領域において、勇者召喚が起こされました。今回は四人です。神託を下さなければなりません。神託の内容をどうするかお願いします。
フォーンの書類には
人間界魔族領域において、魔王が生まれました。四魔将もです。神託を下さなければなりません。神託の内容をどうするかお願いします。
「う~ん、なんでこんな厄介な案件が……」
「ティリアよ……」
「なに?」
そこでフォーンはとある意見を言ってきた。
「お主はダイダ様が居なくなってから本当に元気がない……我は悲しく思うぞ」
「……で?」
「……この神託を利用しないか」
「……っ!」
「この作戦は、なかなか面白いと思うぞ」
「……ありがとう、フォーン。私のために……」
「ふ、我が暗黒の知識ならばいつでも貸そう」
そして二人が書いた神託は同じだった。
現在、天界の最上位である水神が、人間界へと視察にいっている。貴方たちは、それを発見し、丁重に捕まえなさい。それか天界へ帰るよう説得しなさい。
こうして、光属性神と闇属性神の刺客が放たれた。
登場してなかった光と闇の神様でした~。




