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宿とお金と不動産

毎日更新いっちゃるか。

 ーーグリエンタル神殿内ーー


「で、神力を解放したわけですか。そうですか」


 なんか、神殿に戻ってきて冒険者ギルドでの件をサリアに話したら説教をされることに。何故だ。


「大体ですね、あんな人が多いところで騒ぎを起こして、目立っちゃうじゃないですかっ。そんなことになったら面倒事が起こると思いませんか?」

「いやだって、先に面倒事起こしたのゴロツキ5人組だし……」

「いいわけは不要です。神なんですから、他の方法でどうとでも出来たでしょうに」

「はい、すんませんでした」


 とまあ、こんな感じで説教終了。さて、今夜は宿に泊まるか。


「ところで、ダイダ様はお金はどうしてるんですか?」

「ああ、作ってる」

「へ?」


 そりゃあ、俺も神なんだから全属性の魔法は使えるし。

 ちなみに魔法には階位が存在する。上から順に並べると


 ・高神級(属性神のみ使える)

 ・神級(最上位天使が使える)

 ・高位天使級(高位神&高位天使が使える)

 ーーここまで人間の知らない階位ーー

 ・帝王級(始焉などの高位魔導師)

 ・王級(Aクラスの冒険者)

 ・高位級(宮廷魔術師)

 ・中位級(Bクラスの冒険者)

 ・下位級(Cクラスの冒険者)

 ・上級

 ・中級

 ・下級

 ・初級


 というように別れている。属性神は得意属性以外も高位天使級まで使え、司る属性は高神級まで使えるのだ。



「そ、それってまずいのでは……」

「ばれなきゃ犯罪じゃないのだ、ふはははは!」

「ダメに決まってるじゃないですか! 貨幣経済的にコピーしすぎたらまずいんですよ!」

「うぐっ」


 しょうがない、冒険者やって稼ぐか。


「では、このお金は宿代にだけ使ってくださいね」

「わかった」

「では、また明日、神殿にきてください。出来れば朝早くがいいですが」

「なんで?」

「……はぁ~、いいですか。ここはこの地方最大の神殿なのですよ? 礼拝にいらっしゃる方々がたくさんいるのです、あなたに祈ってくるんですよ?」

「あ、なるほど」

「なので、朝一番の鐘が鳴ったらいらっしゃってください」


 朝イチの鐘……6時ってことか。


「んじゃ、宿とってくるわ」

「はい。また明日お会いしましょう」


 そうして、サリアと別れた。


 ーー宿街通りーー

 さて、宿をとろうと意気込み歩き続けたものの、どれがいい宿なのかさっぱりである。そして外れのところまで来てしまった。


(うーん、あの宿とか良さげなんだけどなぁ)


 みた先には三階建ての木造建築の宿がある。名前は……安らぎの鐘、か。


(いやしかし、これは……)


 そう、よさげな宿に可愛い看板娘がおり、客寄せをしているのにも関わらず、ほとんどの人が素通りするのである。

 とそこへ


「おい兄ちゃん、あそこの宿に泊まる気かい?」

「え、ええそう思ってたんですが、なぜあそこまで人気ないのか……」

「そりゃそうさ、宿のとなりの見てみ」


 するとそこには大きな鐘の塔が建っていた。


「毎日毎日、あんな煩い鐘の音を間近で聴かなきゃいけないんだぜ。地獄ってもんさ。ま、大方不動産屋のプギーに騙されたんだろうけどな」

「騙された?」

「お前、プギーも知らないのか。あいつはこの街の土地の管理をしきってるやつなんだが、気にくわない奴を外れの土地に追いやったりすんだよ」


 なんだそれ、極悪人じゃないか。


「だけど下手に権力持ってるから誰も逆らえないのさ。ま、今回に関しては違うと思うけどな。気にくわないからじゃねえな」

「そうなのか?」

「ああ、あの看板娘だよ」


 見ると、14、5歳の娘が、歯を食いしばりながら俯いている。


「プギーがなあ、一目惚れしたらしくて告白したら玉砕。んでこの土地に当てられて宿屋が全く儲からない。潰れたところを『結婚してくれれば元の土地に戻そう』とでも言うんだろうな」

「な……な……っ」


 俺は絶句した。そんな暴挙許されてたまるか。


「決めた。その宿に泊まろう」

「え、お、おまえ。鐘の音がマジで煩いぞ!?」

「うなもん我慢だ我慢」


 そして男と別れ宿の前へいく。

 俯いてる女の子。こちらに気づいてないようだ。


「こんにちは」

「ぇ……?」


 か細い声とともに顔を小さくあげる。


「今夜ここに泊まってもいいですか?」

「……なによ!? 冷やかしのつもり? この宿が泊まれないぐらい鐘の音が煩いって知ってるでしょ!?」

「いーや、大丈夫だ。俺は魔導師、防音結界なんて余裕で張れる」

「え……防音結界?」


 さ、この条件で呑んでくれるか。


「1泊金貨3枚でどうかな?」


 複製品金貨を3枚差し出す。すると……


「え……き、金貨!? だ、ダメですダメです! 1泊銅貨3枚で結構です!」


 おや、通過価値がわからないからミスったな。


「じゃあ、泊まってもいいよね?」

「ぁ……はぃ……」


 呆けた少女は、頭が混乱しながらもダイダを店内へ連れていくのだった。





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