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存在値とは

じゃんじゃん更新。

 ーー冒険者ギルドーー


 騒ぎがある程度収まり、倒れた猫耳受付嬢に代わり長蛇の列を作っていた方の受付嬢が来た。


(な、なんだ、なんだこのお方は!?)


 そこに来たのは絶世の美人だった。すらりとした手足にきゅっとしまったお腹回り、目はつり目気味で肩まで延びた艶やかな黒髪ロングヘアー、なにからなにまで完璧だった。

 しばらく見とれていると


「ダロス様、存在値の測定に入ってよろしいでしょうか?」


 我に帰った俺はすぐ了承した。


「では、この石板にてを当ててください」


 そういって白い三角石板を出される。


(存在値を低く、低く見せるんだ!)


 イメージしながら出た数値が


「!! ……178……うそでしよ!?」


 な、人外になってしまったのか!?


「この国の宮廷魔術師様が184なのに……」


 良かった。まだ化け物で許される。


「ええっと、冒険者はランクがありまして、初期登録で存在値が50を越えた方、滅多にいませんが、ほとんどいませんが! そのかたは中位ランクからスタートになります」


 まて、ランクだと?


「ええっと、ランクとは?」

「ランクとは、下から順にH、G、F、E、D、C、B、A、Sと上がっていきます。存在値が50を越えた方はEランクから始められます。また、Sランクは現在、世界に3人しかいません」


 ふむふむ。その3人とは?


「剣聖のリュート、始焉(しえん)のファウル、絶対上位(ランカー)のラザックですね」

「その3人は強さに順番とかあるんですかね?」

「ええ、3位から順にリュート、ファウル、ラザックの順番です」

「それぞれの存在値は?」

「えーっと、リュートが482、ファウルは499」


 さすがだ。Sランクとなると格が違う。


「……ラザックが100です」

「えっ!?」


 どういうことだ?


「彼は優れた点がひとつしかありません。それは身体強化。魔力を身体に浸透させるのが上手くて、剣、槍、斧、全てを使いこなします。どんなものでも武器にしてしまい、絶対に負けませんでした。そして彼はいつしか負けることを知らない絶対上位(ランカー)と呼ばれるようになったのです」


 なるほど、それでこの世界トップへと成ったわけか。



 ……しかし、おかしくないか?

 存在値とは、優れた点を表す数値なんだよな。なのにこのラザックの数値はおかしい。いくら身体強化しか使えないとは言えど全ての武器の心得をもち、どんなものでも武器にしてしまうそれは才能と努力を表していないか。それは優れた点に入るのでは。


「ダロス様、大丈夫ですか?」


 いかんいかん、考え事していた。


「ああ、大丈夫だ」

「そうですか、それではこちらがギルドカードになります。なくさないようにお願いします。再発行には金貨3枚掛かります」

「わかった」


 では、そろそろ立ち去るとするか。


「じゃあな、美人な受付さん」

「……ルシアといいます。さっきの獣人の娘はライサといいます」

「ああ、わかった。じゃあなルシア、ライサによろしく伝えてくれ」

「はい」


 こうして、俺はギルドを後にして神殿へ向かった。



 

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