冒険者ギルド
投稿ペースが落ちるといったな、あれは嘘だ
ーー冒険者ギルドーー
音をたててドアを開けると、中は魔道具で明るく照らされていた。受付の前では冒険者が依頼受付と依頼達成を行っており、その受付ゾーンの隣は酒場になっている。
(なんというか、ウェスタンなのね)
と感じながらひとつの列に並ぶ。そこは行列のなかで最も短い方だった。不思議に思いながらも、割りと早く自分の番が来た。
「依頼の受付でしょうか?」
そこにいたのは、可愛い猫耳娘である。年は15、6だろうか?
銀色の髪に、白色の猫耳……うむ。素晴らしい。
「……?」
「おっとすまない。つい見とれてしまった」
「にゃっ!?」
あ、忘れてたけど今、貴公子モードだった。顔面補正やばす。
「い、いや本当になんでもない。それよりも冒険者に登録したいんだが……」
「はっはい! わかりましゅ、ますた!」
噛んだ。可愛い。赤面してるし。
「そ、それではこちらへ記入お願いします」
見ると項目があり、そこへ個人情報をいれていくらしい。
氏名:ダロス
年齢:18歳
得意属性:水
役職:
存在値:
うーむ。途中までは分かっていたが、下2つがわからん。
「すみません、この2つって何ですか?」
「はい。役職は『小隊』というのが冒険者の間では組まれます。そのときに受け持つ担当や普段の戦闘スタイルから名前をつけてください」
ふむふむ。なるほどな。
「そして、存在値というのはいわゆるその人が持つ才能を具体化した数値です。そちらは後程測定器を準備しますので」
「わかりました」
さて、役職か……魔法剣士、魔導師、剣士、シルダー、神、逃亡者……最後2つは抜かすとして、どうしようか。
ーー決めた
「全部可能……ですか?」
「はい」
「はあ、分かりました」
あ、あれ、呆れられてる。なんでや。
「では、測定器を持ってきますね」
そういって猫耳娘受付嬢は奥へいった。
そのあと、肩をポンポンと叩かれ、振り替えるとゴロツキが5人もいた。そして口々にいう。
「あんちゃん、オールラウンダーだって?ギャハハハハ」
「やめときな、命落としちまうぜ」
「だいたい、新人がでしゃばりすぎなんだよなァ」
めんどくせぇ、吹っ飛ばそうかな。
ーーそう思った瞬間
ガタガタガタとギルドが揺れて軋む音をだす。やべ、俺としたことが、神力を放出しちゃった。
慌てて止めて、前を向くと……
「ヒッヒッヒイイイィ~~」
5人とも、失禁していた。汚いな。
見ると回りも皆汗ダラダラでこちらをみている。そして後を向くと、猫耳受付嬢が泡を吹いて気絶していた。
測定器をもったまま。
ーールシアside
私は受付嬢ルシア、武器は顔とスタイルと計算高い頭ね。
となりには獣人のライサがいるけど、いつも人気を私がとっちゃってるわ。申し訳なく思うけど、あの猫耳だって素敵じゃない。なぜこの汗くさい男どもは私の方ばかり来るのか、そして舐め回すような不快な視線を私に向けて去っていくのか。本当に嫌になる。
そのとき、ふとライサの方を見ると口をポカンとしながら猫耳を見つめている男がいた。な、なんてイケメンなのか。かっこいいわね……ってそれよりも、あの人はちゃんとライサのことみてあげたのね。いい人っぽいし、話をしてみたいわ。
彼が豹変したのはゴロツキに絡まれたときだった。一気に魔力、いやもっと強力なオーラを噴出し、ギルドの空気を凍らせた。慌てて彼が押さえたが、恐怖感を感じない人はいなかったようだ。皆一様に汗をかいている。
しかし、彼は何やら困った顔をしてサリアをみている。あ、ライサが気絶してしまったみたいだ。測定器をもったまま。
仕方ない、私が代わりにいくか~。それにあの男の人もいい顔してるしね。96点ね。過去最高点に近いわ。ま、最高点は神殿のあるダイダ様の像かしらね。あのかっこよさには劣るけど、でも神秘を感じるくらいには彼の顔も素敵。さて、いきますか!




