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しるし2(詩集)

食パンの耳

作者: さゆみ


ママがもらってきた食パンの耳を

無理矢理 詰め込むんだ

そして動き回る思考

消しちゃうんだ

やめられないのは

完全消去なんてないから


消せば消すほど

増えること知ってる



繰り返して何度も繰り返して

転嫁する

添加する

点 火 す る


ぼわぁぁぁぁ

ほら、ホラ、ホラー

雨がやんだ

足音がやんだ

ぼくがやんだ


頭から爪先まで

攻められた

血なんて

もうないのに

もうないのに

でも攻めてるのは僕

正確には勘違いした細胞


フェアリーが注いだ

葡萄酒が

闘ってた

土色が昇ってく

もういいかい

もう苦しいよ

もう満タンだよ


そして末路は

振り返らない日が積もって

隙間だらけになったとき

鮮烈な血の匂いが

野生に還す


遠吠えが歪む





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