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~山田優と雑談部と部活大戦説明会~

あの朝会から1週間、ついに『部活動大戦』の全貌があきらかとなります……。

《体育館》


「……それでは、校長先生のお話です。」


体育館内は、教頭先生の一言で、静かになりました。


(いよいよ、……か。)


校長先生が壇上に上がり、


「……おはよう、生徒諸君。」


体育館内は、緊張で張り詰めています。


「今日は、部活動大戦の発表の日だ。……諸君ら、心して聞くように……では、始めよう……。」


校長の合図とともに、体育館内は暗闇となり、スクリーンに映像がながれました。


《部活動大戦・説明》


(主なルール)


・この大戦は全部活が、部費のために参加する。


・大戦では、部活動の特色を出す。


・この大戦は、月に2回行われる。


・戦闘に敗走したものは、保健室に強制的に転送される。


・部員の全滅、または、部長が敗走した部は部費が半分引かれる。(学校が支払う毎月のその部活の基本額から半分)


・部費が、この大戦の敗戦により0円、もしくはそれ以下になった部は廃部とする。


・大戦中のみに各部活に特殊能力を与える。


・大戦は、第2土曜日、第4土曜日に行われる。


・大戦では、制限時間が1~5時間有る。(ただし、大戦ごとに時間は変わる)


・大戦が行われる前までは大戦準備期間とする。


(部費について)


・敗北した部は部費の基本額が引かれるが、仮にほかの部活を倒した場合、《(基本額÷2+倒した部の基本額の合計)×1.5がその部の来月の部費となる。


(帰宅部について)


・帰宅部は、部が3%の部費を払うことによりその部活の兵士として大戦に参加することができる。


・帰宅部が敗走した場合、1週間の間、放課後1時間の補習をペナルティとして受けさせる。


・帰宅部は、特殊能力の代わりに1度だけ『寝返り』を使う権限を与える。


・帰宅部は、制限時間まで生き残った場合、雇った部が部費の基本額の2%を生存報酬として払われる。(ただし、寝返りを使用した場合生存報酬は無い)


(委員会の役割)


○生徒会執行部


・今大会を取り締まる。


・大会の制限時間を決める。


○保険委員会


・大会中の敗走者の取り締まり。


○風紀委員会


・大戦中、特殊兵として、部費の基本額の5%で雇うことができる。(風紀委員特殊能力・雇った部と同じ特殊能力を持つ、1度だけ敗走しても復活できる)


○図書委員会


・大戦準備期間に、『特殊能力発動の書』の貸出し。(有料)


○美化委員会


・大戦後の清掃、修復。


○クラブ委員会


・全部活の統括。


○会計監査委員会


・大会での金銭の取り締まり。


○放送委員会


・大戦中の実況、大戦の放送、各部活の情報の販売。(新聞部と合同)



……そこで映像が終わりました。


「……、以上が大戦の内容だ。何か質問はあるかね?」


「ハイッ!」


校長先生の言葉の後すぐに、一人の男子生徒が手を挙げました。


「……何かな?少年。」


男子生徒は立ち上がり、


「戦闘っていいますけど、怪我とか、……最悪死んだりするんですか……?」


その男子生徒の言葉に体育館内がざわつきました。


「……、安心したまえ……、別に殺しあえとは言ってはいない。」


校長先生が合図をすると、教頭先生が壇上に上がりました。校長先生は、スタンドからマイクを取り外すと、持っていたマイクを教頭先生に振り下ろし、


『ガツンッッ!!』


鈍い音が体育館内に響きわたりました。


「!!!!」


体育館内は、恐怖の声で埋め尽くされました。



しかし、教頭先生は『無傷』でした。



「……、いいか生徒諸君。このように大戦中は怪我の無いよう『防護壁』が作動されるため生徒諸君がけ

がをすることはない。ただし、防護壁にはメーターがあり、そのメーターが0になると……」



校長先生の言葉がいい終わる前に、『教頭先生の姿が消えました』。



体育館内は驚きの声であふれかえっています。


「なんだ!今の!」「教頭先生が消えた!!」「なにがどうなっているんだ!」


「……この通り、教頭はいま保健室に転送された。先ほど、保健室に強制的に転送されると、あったのはこのことだ。」


先ほどの男子生徒が、


「……怪我をしないとは分かりましたが、なぜこんなことができるんですか?」


校長先生は、


「このシステムは、科学部部長の桂木君が作り上げた。まだ世の中には出回ってはいない。」


校長先生が合図をすると一人の生徒が立ち上がりました。


(あ、あの人は!!)


その生徒は、初日科学部部室で見た、ガスマスクをした人でした。


「ガスマスク先輩だ!!」「ガスマスク先輩がつくったのか!!」「なら納得だ!!」


体育館内に、納得の声がわきあがりました。


「……ほかに質問は?」


体育館内は、シンとしました。


「……無いようだな、ではこれより1週間を大戦準備期間とする――以上だ。」



―そして、ついに私たちの戦いが始まります―


……次回ではありませんが。……もう後2話あとくらいまだ私たちの日常が続きます。



いかがでしたでしょうか?

感想等ございましたら、お気がるにお願いいたします。

また次回お会いできることを心よりお待ちしております。

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