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北宇治にどうやったらあのメンツが集まるのかを吹奏楽素人が考える ⑥
そして、この問題を考える際で考慮しておかねばならないことがある。
それはアニメ第一期で北宇治に進学した主人公黄前久美子に対して、姉である麻美子がこのような言葉を投げかけている。
北宇治に行くというということは高校では吹奏楽は続けないということか?
この言葉は非常に大きい。
なぜなら、姉は心の中では久美子が吹奏楽を続けることを望んでいたような描写が後半に多く登場する。
つまり、北宇治を選んだことに失望したということになる。
それを除いて客観的に考えても簡単にそのような言葉が出てくるということは世間一般的な評価はそのようなものだったということになる。
もう少し踏み込んでいえば、吹奏楽をおこなう環境としては北宇治は良い高校ではなかったということなのだろう。
実際に久美子は吹奏楽で優秀な成績を挙げるつもりで北宇治を選んだわけではない。
おそらく、他の生徒も同じ。
そうなると、川島緑輝が北宇治を選択するのはなおさら謎ということになる。
つまり、彼女は吹奏楽とは別の理由で北宇治を選んだということになる。