北宇治にどうやったらあのメンツが集まるのかを吹奏楽素人が考える ②
当然ですが、久美子三年生編での一年生、二年生はその実績と顧問の名声を知ったうえで北宇治高校を選んだわけです。
当然相応の実力者です。
ですが、田中あすか世代から久美子世代は全く違う。
むろん、高坂麗奈のように滝が北宇治にやってくることを知って入学してきた者もいるがそれ以外はそうではない。
それにもかかわらず、全国大会出場、関西大会ダメ金という成績を収められたのはなぜか。
それだけ滝昇という顧問が有能ということなのか?
その有能な顧問によって厳しい練習をすればそれは可能なのか?
初心者や素人レベルの経験者でも練習次第でそのようなことは可能なのか?
むろん前述したように有能な顧問が来たことによって特別才があるわけではない生徒ばかりでも突然成績が上がるということはあるでしょう。
ですが、それはあくまで都道府県大会で銅から銀、またはダメ金になる程度であって、全国大会まで進めるほど吹奏楽の世界は甘くないはず。
比較するのはあまり好みではありませんが、高校野球は毎年のように甲子園大会に出場するいわゆる常連校は全国から有望な新人をかき集めています。
指導者次第で素人の集まりでも甲子園に行き、優勝できるのなら、そのようなことは起こらないはず。
それと同じように吹奏楽も有能な生徒が揃ってこそ、全国大会に行けると思います。
となれば、北宇治に入学した生徒は実力者が揃っていたということになります。