プロローグ:続インペリアル王国紀 巻6 283ページ
聖歴1320年 瑠璃の月 10日
魔王ノイ・ルシファール出現
魔族を統べる悪逆非道の王、世界の統一・種族浄化の意思を掲げて知的生命を魔族のみにするために次元の狭間を越えて現界した【意思を持つ魔族】の王である。
(追記)
この日から、人類は居住領域を徐々に侵されてゆく。
瑠璃の月 25日
魔王の軍勢は強大であり、人間やその他の種族に勝ち目は薄かった。
人々は、魔法神ルナスティに祈るしか方法は無かった。
狩人の月 8日
同盟国のランゴバルト王国陥落
世界最高の騎士、アンハルト・アクム戦死
我が国の援兵第3騎士団以下12000名 全滅。
聖歴1321年 瑠璃の月 3日
隣国ゴート王国にて不逞の輩が魔王軍に内応。
国軍の半数が潰滅し、80以上の村が焼かれる。
本国にて緊急議会が開催
聖歴1322年 破魔の月 24日
インペリアル王国に魔王軍侵攻。
ツェーザル峠にて会戦
死者3422 負傷5678名
魔王軍撤退
第2騎士団長 レイリー・ウィリアム戦死
聖歴1323年 黄昏の月 28日
絶望の中、本国で女神の祝福を受けた『使徒』が現れる。
『使徒』は『力を持つ言葉』に由来した能力で魔王軍を次々と撃破して、世界の殆どを解放することに成功する。
彼らはこう呼ばれていた
【師団長】
【突撃連隊長】
【幽撃連隊長】
【華擊連隊長】
【支援連隊長】
(追記)
彼らの本名や加護の詳細は終戦後暫くまで伏せられており、王族ですら国王を除いて知らされてはいない。
暗殺のリスクを軽減し、戦力の配置を悟らせない為である。
聖歴1324年 破魔の月 15日(神聖暦1年)
魔王城での最終決戦
魔王ノイ・ルシファールを撃破。
使徒長【師団長】戦死
【突撃連隊長】重傷の為退役
【幽撃連隊長】負傷
【華擊連隊長】負傷
【支援連隊長】負傷
【師団長】及び【突撃連隊長】を聖二位に叙し、勲一等叙勲 そして陸軍元帥に列する。
そして暦を【神聖暦】に改元する。