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英語の早期教育とかマジで無駄

作者: doctort

日本でグローバルな人材を増やすために、英語を小学校から教えることを義務化するとか、赤ちゃんの頃から英語を教えれば身につくから早期教育が大事だとかって話がある。

私はその意見に反対である。

一番の理由としては、英語教育はあくまでも趣味としてするものであるからという理由だ。何故ならば、英語は現在世界共通語として認識されているというだけの意味しかないからだ。

例えば、現在、医学において論文などを探すとすれば英語になる。だが、それは世界一の技術が英語として書かれているからにすぎない。医学の最先端はほんの30年位前まではドイツ語であったし、過去では別の言語であった。現在でも漢方薬の最先端の知見は中国語で書いてあることも考えれば、英語教育に拘る意味がないことは明白である。

即ち、言語が必要になるのは、その人達と交流したいから以上の理由がないのだ。

そう考えるならば、本来するべきことが別にあることに気付くだろう。

そう、日本を世界一の技術を持つ国にすれば、その分野で勉強する人は日本語で勉強することになるということに当然なるという歴史的事実である。

これは極めて画期的な手法である。

日本語で思考することで自分達が英語に変換する手間が省かれる。その分、脳内のリソースを更にその分野へと割くことが出来る。逆に、日本語を母国語としない人達はその分リソースを費やすことになり、相対的に世界一を維持しやすくなるのだ。

天才ならば、第2言語を身に着けてもその負担は大したものにはならないかもしれない。しかしながら、天才であろうとも多少のリソースを必要とすることには違いがないのだ。世界で戦える天才にそのような無駄なリソースを身に着けさせれば、それは世界の天才とのリソース勝負に最初からハンデを付けることと同意義である。そんな無駄なことをするぐらいならば、始めから日本語で徹底的に技能を身に着け、後から英語をやりたい人がすれば良いのだ。

技能というものは当然、身に着けるために時間がかかる。歴史上のどれほど偉大な天才であろうとも全ての分野で世界一を名乗れる程に優れている者などいない。つまり、有限のリソースしかない。また、英雄が愚者に負ける話など歴史を紐解けばいくらでもある。日本の昔話で言うならば「うさぎとかめ」が有名だろう。道端で道草を食うような余裕は今の日本にはない。日本が一時期世界2位まで上がれたのは、当時世界のうさぎ達が互いに喧嘩し疲弊ていて、その間に亀が喧嘩に巻き込まれないように気をつけながら歩いていたからに過ぎない。その亀が道草や寄り道をすれば、当然うさぎが疲弊していようと負けるに決まっている。しかも、その道草がうさぎが簡単に消化できて亀では消化に時間がかかるものを選ぶなど愚の骨頂でしかない。

だからこそ、日本語で論理的思考力や技能を身に着けることをまずは優先しなければならないし、教育としてすべきことの中に英語教育を入れる意味はなく、趣味でしかないのだ。

別に英語を身に着ける意味がないとは言わないし、英語好きな人を否定するわけでもないけど、無理に英語を身に着けさせようとする無意味で無駄な時間を過ごさせるような教育は辞めるべきだと思います。

子供や未来のことを考えるなら、もっと大切な何かがあるのではないかと私には思われるのです。

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― 新着の感想 ―
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