待ち人来ず
アンナさんの離宮生活編。
お嬢様に尽くすこと苦ではないどころか、やりがい生きがいのアンナさんです。
お父様に会いたい。
なんとか城を抜け出す方法はないだろうか――正面突破はまず無理でしょう。
幸い、結界チャレンジでなんとなくではあるがこのヴァユの離宮の構造は把握できた。
そこで、嬉しい発見があったのです。
ヴァユの離宮から城への抜け道がある。
隠し通路というべき、二重廊下のような存在が壁越しにあるのだ。
それは複雑に入り組みながら、王城に伸びている。恐らく、王家の人間が落城した際に逃げ出すための避難経路だろう。
まだヴァユ宮の把握までしかできていないが、ちまちまと書き溜めている。
いざという時、この地図で城下町に出られたらいいとポンコツなりに足掻いています。
アンナには無理をしない様にと言われてしまいましたが「逃げるときは一緒よ」というと、微苦笑を浮かべて頷いた。
ただ、外に出られたとしても馬車どころか馬のない状態でラティッチェ領に帰れるとは思えない。
令嬢の足は耐久力なんてない。一番の運動はダンス位だ。幸い、ポニーとはいえ乗馬の覚えのある私です。気性が荒くなければ乗れると思うのですが。
「ぴ?」
「チャッピー、貴方も一緒に行きましょうね。ラティッチェはとてもいいところよ。
安全で、美しくて、とても素敵な場所なのよ」
「ぎい?」
「ふふ、お父様とお母様たちを紹介したいわ。とっても可愛いお友達ができたのって」
足元にぽてぽてとやってきたチャッピーを抱き上げ、ぎゅうっとする。
可愛いチャッピーはぜひとも公爵家の一員として迎え入れたい。
お父様は犬も猫も、鳥すらも飼うことに良い顔をしてくださらない。屋敷の外側で、たまに豆粒ほどの番犬や猟犬を見ることはあるから、動物を根絶したいほど毛嫌いしているというのではないと思うの。
チャッピーは不思議怪獣ですけれど、悪意も害意もないいい子だもの。
そもそも、この子って野生で何とか生きていける気がしない。
そういえば、もう一つ気になることがあるのよね。
誰かいるのよ、この宮殿。アンナと私以外にも。多分人間なのでしょうけれど、私が弾かない人間っていましたっけ?
お父様、ラティお母様、キシュタリア、ジュリアス、ミカエリス、ジブリールと入れそうな人間を思い浮かべ、指を折って数えていく。アンナやセバスも勿論そうだ。
なんとなく覚えがある気配な気がするのだけれど、懐かしい気がするのだけれど、誰かしら?
ヒキニートの人間関係の狭さを甘く見ないでいただきたい。
我、本気で交友関係が激狭ぞ?
他にわたくしが平気な人なんていたかしら?
「………レイヴン?」
小柄な従僕を思いだす。
お父様が再教育すると言っていた、異国風の顔立ちの少年。浅黒い肌に、新月の夜のような黒髪の男の子。
あの子が、近くにいる?
でも、私が近づかれても触れられても平気な人間なんて限られている。
家族3人の他は幼い頃から傍に居る家宰であり執事のセバス。
専属の従僕のジュリアス。
メイドですら、基本は専属侍女のアンナ一人である。
もちろん、ラティッチェ公爵邸にメイドはたくさんいる。でも、お父様に許され、私が許容できるほど信頼しているメイドはアンナ一人。
消去法であの少年しか出てこなかった。
レイヴンが生きている――震える手で口元を押さえる。
お父様は私の傍に置く人を厳選している。その厳しい審査眼が許す人は限られている。私を傷つけない、私が許した人間だけだ。
呼べば来てくれるだろうかと考えて、頭を振る。レイヴンは仕事中なのだ。私の寂しさを紛らわせるために呼びつけていいわけがない。出てこないのには、姿を現せない仕事であるからでしょう。
でも、アンナ以外にも傍に信じられる存在がいるのは嬉しい。
そう思う反面、自分より年下だろう彼が敵だらけのこんな場所で隠れて護衛をしていると思うと申し訳ないです。
たくさんの人に守られていると今更ながらに自覚します。
アンナは捕まっていた。
その日のうちには戻れるだろうことは解っているが、それでも不愉快なのは変わらない。
アンナは一刻も早く、アルベルティーナの世話をするためにヴァユの離宮へ戻りたかった。こんなところで無駄な時間を潰している暇などないのだ。
身なりばかりは立派だが、その笑みに軽薄さを隠し切れない男たちを冷たく観察する。
「アンナ殿、そう緊張なさらず。我々はアルベルティーナ様の味方です。
姫殿下にはぜひ、王宮を恙なく過ごせるようにと我々も心配しているのです。
姫殿下は今まで社交界でお顔を見ることが叶わず、王宮で味方もおらず寂しい思いをされていることでしょう」
などと親切ぶっているが目が見下した男はたしか、ゲイトルード伯爵子息。
顔立ちは甘く端正に整っている。ハニーブロンドの長い髪をうなじで括り、朱鷺色のやや垂れ目がセクシーと評判だ。
プレイボーイと有名であるが、ただの軽薄な女たらしというのがジブリール談である。去年、その余りの女癖の悪さで裕福な子爵家から婚約破棄されたらしい。次に婚約しようとした侯爵家からは婚前交渉を強要しようとして、手酷く振られたという。
「お体もあまり強くないと聞きますし、御心に負担をかけるようなことはあってならないと思います。
アンナ殿の献身を思えばこそ、我々も力になって差し上げたいのです」
などと大仰なほどの身振り手振りが鬱陶しい笑みの汚い男はたしか、ミジュラ侯爵子息。
短い黒髪に切れ長な目元をした黒瞳の青年。精悍な顔立ちに、鍛えられた痩躯は絞られた鋼のようといわれる。侯爵家の三男坊で、騎士候として身を立てていると聞くが、無駄に暑苦しくて思い込みが激しいワンマン野郎というのがラティーヌ談。
「ねぇ、だから僕たちアルベルティーナ様に会いたいんだ。
会わせてよ! どんな立派なレディも一人じゃ絶対寂しいよね!」
よく言えば明るく、頭のすっからかんそうなピンクブロンドの巻き毛の童顔美少年はディバル子爵子息。そのハニーフェイスで女性に近づいては、しょっちゅう不倫沙汰を起こす下半身煩悩放逐クソ野郎というのがキシュタリア談である。
つい最近子爵家を勘当されかけた要注意人物だとも言っていた。ちなみにラティーヌにも粉を掛けようとして返り討ちされていた。ある意味勇者という称号も得ている。
まさに絵にかいたような馬鹿ボンボン三人揃い踏みだ。
ねーわ、と一瞬にして即決するアンナである。
アルベルティーナ様は面食いとは言わないが、非常に目の肥えたご令嬢である。
この程度の『一般的に言えば美少年・美青年』に該当する程度には絶対ときめかない。
デフォルトであの絶世の美貌を持つ実の父親をはじめとする、顔面偏差値の暴力たちが傍に居るうえ、そんな美男子たちに蝶よ花よと大切にされている人である。
自分こそ正義といわんばかりの甘ったれボンボン等、目に入れさせたくない。間違いなくアンナの敬愛する主人の眼を汚す羽目となる。
夢を見るのは勝手だが、アンナの敬愛するお嬢様の視界に入らないところで勝手に自滅してほしい。
「お引き取り下さいませ」
「えーっ、ケチィ! どうして、ねえアンナ! 一目でいいから連れてきてよ!」
「ラティッチェ公爵は無理でも、せめてラウゼス陛下かラティッチェ公爵夫人のラティーヌ様かご子息のキシュタリア様の了承を得ていただかなくてはなりません」
「それが難しいから頼んでいるってわからないのか? なに、君の主人を悪いようにしないよ」
この三馬鹿は存在が雑菌以下である。
今すぐ汚物は消毒だヒャッハーしたいほどのアンナだ。
アンナが色よい返事を寄越さないとなるとあっさり化けの皮が剥がれる当たり、たかが知れているというものだ。
これなら、先日もじりもじりと身をよじり、乙女のように気持ち悪い程モジモジしたフォルトゥナ伯爵がしょんもりとしながらアルベルティーナの安否を聞いてきた時のほうがましだった。かなり気持ち悪かったが。
以前、グレイルやキシュタリアに突っかかってきたときは、身なりも姿勢もカイゼル髭もぴしりと綺麗に整えていたすこぶる風采の立派な人物だった。
「お引き取り下さい。許可がない方は絶対に会わせるなと厳命されておりますので」
それはグレイルからも、王家からもである。
アンナがヴァユの離宮を出るたびに、幾度となく接触を望む人間がいた。それはすべて、アンナを通してアルベルティーナを狙っていたのだ。
その質も千差万別で、アンナに執事や従僕を通して手紙を渡すのは礼儀がある方だった。アルベルティーナに直接は言語道断で無理でもラティッチェ公爵家の家人へと打診するのは正攻法だ。直接呼び止めて挨拶してくるのもいい方だ。アンナがメイドだと高をくくり、露骨に権力を振りかざしてくる者たちもいた。
一番面倒くさいのは王家絡みの人間たちだが、アンナが絶対零度の鉄壁対応をしていた。
スキなくソツなく機械人形を思わせるほど淡々としており、一部の役人たちはアンナに苦手意識を持つほどだった。
一見細身だが、立ち上るその鋼の意思はアンナを大きく見せていた。
アンナは馬鹿ボンボンに脅されてびくつくような愛らしい神経など、とっくに捨てている。そんな繊細なものがあったら、ラティッチェ公爵家の使用人などできない。
三馬鹿は思い通りにならない苛立ちを覚えながらも、アンナに威圧されておどおどしている。その姿が一層アンナを苛立たせる。
腑抜けはアルベルティーナに近づく価値すらない。
「では失礼します」
三馬鹿にはもったいない程、メイドとしては模範的な一礼をする。そのまますたすたと退席しようとしたが、女誑しが慌ててアンナの腕をつかんだ。
「待て! まだ話は終わっていない!」
「私は済みました。許可のない方はお話を通すこともできません」
その腕を素早く取り返すアンナ。
まさかアンナが腕を払うとは思わなかったのか、ヘドロ野郎はぽかんとした。
こんな馬鹿に煩わされている暇などないのだ。あの広く寂しい離宮で、敬愛する一人で待っている主人がいるのだから。
――最近はペットがいるが、あれはマスコット的な意味しかない。
この前も一匹で調度品の壺に嵌りこんで泣き喚いていた。アルベルティーナが外そうと必死になっていたが、ひ弱な令嬢の腕力ではジャストフィットしすぎた珍獣を取り出せなかった。結局、アンナは影をパシリよろしく呼び出して外させた。
あの護衛はやけにアンナに対して腰が低い。
図体はデカいわりに妙に手下根性じみたものが染みついている。
荷物を運べと言えば運ぶし、井戸から水をくみ上げて水瓶にためろといえばやる。
今日もきっと隠れながらアルベルティーナを護衛しているのだろう。
野郎という点では、万が一にでも不埒な真似などしたら――と思っても可笑しくないのだが、アンナは不思議な事にあの護衛に対してそういった気配を感じなかった。
「待て! この糞アマ!」
待つはずもなく早歩きで宮殿を歩く。今日は小麦と塩あと香油が少なくなってきたので取りに行かなくてはならない。
ジュリアスが持ってきてくれたので余裕はあるが、もしも相手が兵糧攻めをしてきた時用に貯蔵したいのだ。最悪、アンナが離宮にいる間にあの影をパシらせるしかない。
頭の中で今後の予定を立て直す。馬鹿相手に余計な時間をかけたので、一部切らなければならなくなったのだ。
「こっちの話はまだ終わってな――――」
不自然に途切れた馬鹿の声に、アンナが怪訝そうに視線を寄越す。
片眉を不機嫌そうに上げ、腕を組んだ男がいた。カイゼル髭を軽く指で触れ、鈍色の瞳を鋭く眇めている。その視線の鋭さに、金髪馬鹿はたたらを踏んでいた。黒髪とピンク頭も似たように気まずげにしている。
「私の姪の侍女に何のようだ? ゲイトルード伯爵家は私より先に許可を得て接見しているのか?」
「え、そ、それは………その」
「取れるはずもないだろうな。ではどこぞに金を握らせたか、それともまたどこかの女を誑かしたのか?」
「い、いえ、そんなことは」
埒のあかない曖昧な返答を鼻で笑うクリフトフ。
フォルトゥナ公爵子息であり、伯爵であるクリフトフは当然この中で一番身分が高い。
公爵とまではいかないまでもクリフトフも生粋の貴族であり、四大公爵の次期当主であるためかなり力があるのは確かだ。
「では、この一件は王家や元老会に報告を入れさせてもらう。勿論、ラティッチェ公爵家にもだな。我がフォルトゥナ公爵家からは抗議させていただく」
「な! お待ちください! 我々は殿下の身を案じ、心配して――」
「――殿下ではない。アルベルティーナはラティッチェ公爵令嬢だ」
冷たく言い放つクリフトフに射貫くような視線に、三馬鹿は這う這うの体で逃げ出した。
事実上、王籍に移ることが有力視されているがまだそれは決まっていない。父の公爵が不在であり、ラウゼス陛下が段階を経て行うべきだと頷かないからだ。アルベルティーナを一刻も早く王家へと叫ぶのは元老会だが、本人は離宮ですべてから隔絶された状態ということもあり事態は膠着している。
だからこそ、周りから抜きん出ようと、出し抜こうと足掻く人間が何人もアンナの前に現れた。
最初は欲しいものを用意してもらうだけだったが、その中に怪しげな魔法陣や、不自然に大きな樽が入っていることがあったのでアンナがすべて目を通して選ぶことにしたのだ。
ちなみに樽の中は男が入っていた。どこぞの侯爵家の人間だったが、アンナが問答無用で錐を樽に突き立てたら転がり出てきた。
逃げ足も無様にバタバタと走り去る三馬鹿の姿を眺め、再び不遜に鼻を鳴らすクリフトフ。
「………時にアンナ殿」
普段、クリフトフは使用人に殿など付けない。
そしてここ最近よく見る――見る羽目となっている恒例のモジりが始まった。彼の知りたいことなどアンナは解り切っているが、冷たい視線を返した。こいつの親父のせいでアンナの大事なお姫様は酷い目に遭ったのだ。
気まずげにカイゼル髭を撫でまくる指は、彼の葛藤を表しているようだった。
「アルベルティーナは………その、息災であるか? いや、その、まだ随分憔悴しているとは人づてに聞いたのだが、気鬱から臥せっていないか心配でな。
あの子はあまり体が丈夫でないと聞いているしな? 何か必要なものがあれば言って欲しい」
「お嬢様は父君であらせられる公爵とお会いになることを望んでおります」
「ぐふっ」
胸を押さえて蹲るクリフトフ・シスコン髭野郎・フォルトゥナを見下ろすアンナ。その茶色い瞳は凍土のごとくだ。
言葉にはしないが「ウゼエな、こいつ」と目が訴えていた。
だが、アルベルティーナがカイゼル髭をお呼びでないのは確かだ。
「う、うむ………仕方ないな。難しいな。一応呼び戻そうとしているのだが、どうも伝令たちの足が途絶えて………どうやら今回のスタンピードが思ったより酷い物らしい」
「然様ですか」
「そ、そうだ。あの離宮は長らく使われてなくて殺風景だろう? あの子は何か好きなものはあるか?」
「結構です。間に合っております」
「宝石でも、ドレスでも用意させよう。少しは心の慰めになるだろう? ダイヤモンド? いや、瞳に合わせるならペリドットやエメラルド? やはりトルマリンやベリル……クロムフェーン? 少し珍しいがグリーンガーネットも。いや、だが一番はサンディスライト?」
ため息をつく。お嬢様は宝石など喜ばない。ドレスだって、今のお嬢様にとってはただのモノだ。余り知らない男からドレスや宝飾品を送られても引くだけだろう。
「それを贈られたら、お嬢様は間違いなく気分を害します」
ぶつくさ思案していたクリフトフは止まった。ぎぎぎ、と油の足りないブリキ人形のようにぎこちなくアンナのほうを向く。
そして、途方に暮れたような表情となった。
「では、私は何をしてやれる? 確かにグレイルとは遺恨はあったが、アルベルティーナを憎んでなんかいない。確かに憎まれ口を叩いたのは私だ。自分や家族を貶されて喜ぶわけないのにな………それに、この事態になったきっかけに、私も絡んでいる。
あの子はクリスとは別人だとは分かっているが、余りにも面影が強すぎる。重ね過ぎているとは分かっている。
私は、あの子を、アルベルティーナ自身を理解できるようになりたい。だが、私はあのことを知らなすぎる。
あの子に、私は何をしてやれるんだ?」
確かに、若い令嬢が最新ドレスやキラキラしい宝石を送られれば普通は喜ぶだろう。
だが、アルベルティーナは普通の令嬢と違う。
値段ばかり張る宝石よりも、心の籠った一輪の花を喜ぶような人だ。
「………お考え下さい。クリスティーナ様でなく、アルベルティーナ様のことを」
アンナが言えるのはそれだけだった。
-―――後日、アンナはクリフトフから手のひらサイズの匂い袋と可愛らしいガーベラの花束を渡された。
アルベルティーナはその贈り物にきょとんとしたが、クリフトフからの贈り物と分かると真顔となった。
だが、ピンクの愛らしいガーベラは好みのストライクゾーンだったし、匂い袋も優しい香りの物だった。しばし悩んだものの、アンナのチェックを通り抜けたものだからと言い訳していそいそと部屋に飾った。
だがそのプレゼントは興味を持ったチャッピーにより半日でご臨終となった。見事にガーベラも、匂い袋のポプリも食い散らかされたのだ。
アンナは罰として珍獣を窓際につるした。珍獣は狂った鳩時計のようにずっと悲鳴を囀りまくっていた。
アルベルティーナが余りに必死に降ろすように言うので、半日しかお仕置きできなかった。
そして、さらに後日、クリフトフからミニ薔薇とドライフラワーのリースを渡された。
前回の贈り物の感想を聞かれたが、珍獣が美味しくいただいたなどと言えずほんのりひきつった顔で「(主にペットの珍獣が)喜んでいました」と言ったらほっとしていた。
ちなみに、二度目もチャッピーが齧った。
今度は軒先に吊るした。
影に命令し、一番高くて風で揺れそうな場所を選んだ。
夜中になると余りにうるさかったのでやはり降ろすこととなった。勿論影をパシらせたアンナである。
例の影の正体が判明編です。
影は本当はもっとたくさんいますが、アルベルが知らない人=敵なので入れない影たちが、実は結界の外にいっぱいいます。
フォルトゥナ伯爵は許可を取ってちまちま会いに来ています。
ですが実父フォルトゥナ公爵のやらかしもあり、本人のやらかしもあり慎重に行動しています。