ガルゴの考察、謎の人物達
今回、ガルゴの正体がやんわりと分かります。
(やれやれ……しかし、ブラックウルフの内臓を見ても気持ち悪くならんのに人間の内臓は駄目かい……とりあえず普通の人間らしさがあって良かったわい)
ガルゴが心配していること、それはこの少年の異常な冷静さ、普通だったら何が何でも自分の世界に戻ろうとするのに、帰れないと分かった途端彼はこの世界で生きることを即決したのだ。
(いくら家族仲が悪くてもここまでさばさばしとるもんかのう……こやつの人間性の問題かのう……)
せめてこの世界では、もう少しまともに生きさせてやりたい、そうガルゴは思った。
(しかし、そろそろ龍破と哭破を持ち出したことバレてるであろうなぁ……面倒になるぞい)
そうして考えていると、ガルゴはとある事を思い出した。
(そういやこいつ、何も食っとらんのに平気なんか?分からんのう……今は、サポートしてやるかの)
そうしてガルゴも思考を止めたのであった。
龍破と哭破が保管されていた洞窟……
「何ていうこと……あの魔剣を、扱える者が現れたというの!?」
「まさか現れるとはね……まずい事態になったね、どうする?」
「・・・・・とにかく見つけましょう、もし見つからなければ、大変な事になります」
「そうだね、しかし、一体何者なんだろう、悪い者じゃ無ければいいけど」
「ただの盗人では無いことは確かです。だってあの魔剣は……
地獄の王と言われた龍王、ガルゴの素材できたものなのですから」
後に出てきた二人は今後にどう影響するのか、楽しみにね。