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強敵発見、成長率向上

今回も少しグロいのかなと思います。ご了承ください。

(しかし、本当に意外じゃったのう)


ガルゴがまた何か言っている。一体何だろうか。ちなみにまたガルゴの指示で森の中をずんずん進んでいる。


(お主、恐怖は無かったんか?死ぬかもしれんかったんやぞ?)


「そういや……何でだろうな……」


言われてみればそうだ、逃げてる時は怖かったのに、加護を貰ってから対峙した時は怖くなかった……何でだ?


(まあだが、実戦で怯えて動けないというのが無いのはありがたいの、スムーズに事を進められるからの)


「そうなのか?ならいいが……」


(だが忘れてはならんぞ?恐怖を感じないというのは利点であり欠点でもある。必ず実戦では油断をしてはならん、常に最悪の事態を考えておくのじゃぞ)


おぉ……ガルゴがまともな事を言っている気がする……。


(お主、わしをなんだと思ってるんじゃ……)


「戦闘未経験の素人を変な狼の群れに慣れない日本刀を持たせて突っ込ませる鬼畜の謎の声」


(お主なぁ……おっと、気を付けい、次が現れたぞ)


そういうと、目の前に巨大な猿が現れる。俺は木の陰に隠れながら相手のステータスを見てみる。


リーパーモンキー、成長率20


筋力4000


防御力2200


俊敏性2000


魔力700


絶句する。勝てない、正面からじゃ絶対に勝てない。なんだよあいつ俊敏性と魔力以外俺のステータスの二倍くらいあるじゃねぇか。


(リーパーモンキーか、よりにもよっていきなりこいつに出会うとは、運が無いのう)


「なあ、むこうは俺に気付いていないみたいだし、逃げていい?」


というか今のうちに逃げないと真面目に死ぬ気がする。


(・・・・・・いや、ここは不意打ちかますぞい)


「何言ってんの?俺に死ねと?」


(落ち着けい、確かに正面からじゃ勝てん、それは間違いない。だがこいつは首の後ろが柔らかい、そこを斬れば即死させれる、やってみい)


何を簡単に言うんだこの謎の声、失敗したら死ぬじゃねえか。


(どのみちこの距離じゃばれたら走っても逃げ切れん、やるしか無いぞい)


クソが、確かにステータス差がでかすぎる、俊敏性は同じでも他でやばいし俊敏性も同じだから逃げ切れねぇ……てか何をしてるんだこの猿、さっきからまるで、何かを解体しているような……


(早うやれ!!見つかる前に!!殺られる前に殺るんじゃ!!)


「ええい、仕方ねぇなぁ!!慣れてねえけど、斬首してやるぜクソが!!」


俺は猿が何かをしている間に一気に距離を詰めた、さすがに気付いたみたいだが、もう遅い。


スパン、という音と同時に、ゴトリと、何かが落ちたような音がする。本当に上手くいったよ……。


「マジか……ビギナーズラックって奴かこれ」


(まあそうじゃろうが……なるほど、リーパーモンキーが集中してたのはこれの解体かい)


事切れた馬鹿でかい猿の目の前には、バラバラになった、恐らく、人間の……


「死体を、バラバラにしてた、のか?こいつ」


(これがリーパーモンキーの生態じゃ、こいつらは仕留めた獲物をバラバラにしてから食し、その一部を巣に持ち帰るんじゃ。恐らくこのバラバラになっとるのは冒険者じゃの、見た所駆け出しのようじゃな、運のない奴よ)


ガルゴが何か解説してるが、気持ち悪くてそれどころじゃない、やばい、吐きそうだ……。


(吐いても構わんが、こいつにはかけるなよ、素材がなかなかの値段で売れるからの、それよりお主、成長率が上がったの)


成長率?それって確かレベルみたいな奴か。


(まあこいつの方が全然格上だったからの、見てみい)


そういうと、また俺の目の前にステータス表が現れた。そしてステータスを確認する。


安藤玲真、18歳、男、成長率18


筋力1400→2600


防御力1000→2200


俊敏性2000→4500


魔力1000→1500


なんだよこの上がり方、バグってんのか。


(ふぅむ、俊敏性と筋力は伸びがいい、特に俊敏性は輝いとるのう……しかし防御力は普通じゃが魔力の伸びが良くないのぅ……これでは上級魔法までしか使えんの、それもギリギリじゃな)


つまり俺は脳筋と、否定は出来ないが……それよりも気になるのはステータスの伸びが異常な事なんだが……後吐きそう。


(そりゃあわしの加護があるからの、これくらい上がってくれなきゃ困るわい)


「ああ、そうなの、ね……う、ボウェ!!」


我慢に耐えきれなかった俺は、その場に吐いてしまった。


(やれやれ、これから死体なんぞまだまだ見るぞい、その調子じゃあこれから大変になるぞ?慣れておけい)


「俺、ついこの前までただの高校生だったんだが……」


(まあいい、今日はもう暗くなる、これからは森の中での生活になるからの、覚悟しておけい)


そう言われると、急に疲労感が俺を襲った、やばい、眠気に逆らえ、な、い……


そしてそのまま、玲真は眠ってしまったのであった。

次回はガルゴの考えている事をやるので玲真はお休みです。

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