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絡まれる、鉄槌する

今度は冒険者ギルドが出てきます。あるあるももちろんあります。

「ケツいてぇ……馬車って結構揺れるんだな、その割には遅いけど」


(お主が早すぎるだけじゃがな、普通は馬より遅いんじゃよ)


現在、あの商人のおっさんを助けた後このドルシンという町に来た。ちなみにおっさんは俺に報酬を渡した後商品を卸に行った。警戒は解けてたみたいだったから良かった。今後とも仲良くしたいもんだな。


「てかさ、この報酬……3000レルっていくらぐらいなんだ?」


(そうじゃな、お主が知ってる通貨で言えば、6万くらいかの)


つまり1レルは20円くらいか……安くは無いが高くもない感じか、まあ護衛なんてこのくらいが相場だろう。


「そんで、結構デカめの町みたいだけど……素材って何処で売ればいいんだ?」


(業者は何処にでもあるが、一番いいのは冒険者ギルドじゃな、比較的高く売れるぞい)


冒険者ギルドか、そういやあの森でも結構冒険者の死体があったな。んじゃそっちに行くか。


(ちなみに冒険者になってからの方が高く売れるぞい、なれるかはお主次第じゃが……まあ平気じゃろう)


ほうほう、それは心強い。それじゃあ冒険者になるのと素材を売る為に冒険者ギルドに行きますか……道はどっちだろうか。


(あのなぁ……そこを右に曲がればすぐにあるぞい)


さすがガルゴ、何だか知識は無駄にたくさん持っている。


(ほほお、つまり貴様はわしのアドバイスはもう要らないという事じゃな?)


冗談です、すいませんでした。


(たくっ……おい、そこじゃぞい)


そうして本当にすぐに冒険者ギルドに着いた。外観は、想像していた物より綺麗だった。木造の二階建ての普通にでかい施設って感じだ。


「しかし、どうにも嫌な予感が……、まあ何とかなるだろう」


そして俺は扉を開いて入った。中の一階は恐らく依頼とかが張ってある掲示板、それを受注するであろうカウンター、そして飲食するための机が並んでいる。ふむ、何処で売ればいいのやら。


「あら、初めて見る方ですね。こんにちは、ようこそ冒険者ギルドへ」


迷っていると、制服を着た女性が話しかけてきた。恐らく受付嬢とかだろう。胸がでかい。


「私はここで係員をしています。リジーです。本日は何のご用でしょうか?ご依頼ですか?」


「いや、冒険者になりたいんだが……」


「え?あなたが、ですか?」


なんだその反応は、悲しいじゃないか。そんなに信用無いかね。確かに見た目は小僧なのは認めるけど。


「冒険者は危険な職業ですよ?実力が無ければ命を落とす可能性だってあります。失礼ですが、あなたにそこまでの実力があるようには……」


ふむ、この人の言うことも一理ある。実際森にあった冒険者の死体は実力不足で死んだんだろう。冒険者として雇って簡単に死なれてちゃ意味が無いしな……しかし。


「それじゃあ、実力を見せればいいんですかね?」


「え?まあはい、そうですけど……」


「おいおい、舐めてんのかこの小僧」


何となく予想はしてたが、恐らく話を聞いていたんだろう、柄の悪い奴が絡んできた。


「小僧、冒険者は遊びじゃねぇんだ、怪我する前にとっとと失せな」


「シギルさんやめて下さい!!あなたはCランクの冒険者なんですよ!?少しは良識を持って……」


「おいおいリジーちゃん、俺は親切で言ってやってるんだぜ?こんなのが増えたら冒険者ギルドにも悪いだろ?」


むかつくなぁこいつ、むかつくのでステータスを見てやろ。


シギル、32歳、男、成長率40


体力7500


筋力5800


防御力4200(+300)


俊敏性2000


魔力1000


スキル、剣術D級、炎魔法F級


装備品、鉄の剣、鉄の前鎧、収納袋


・・・・・・なんか、かわいそうだなぁ、俺が成長率20くらいの時には超えてたなぁこの数値、だが今はどうでもいい。こいつでCランクなら、見せしめになって貰おう。


「だったら、怪我させてみたらどうだ?」


「あ?なんだてめえこの野郎」


「それだけでかい口叩くんだ、それだけの実力はあるんだよな?やってみろよ」


「ちょっと!!やめて下さい!!」


やめないね。俺は嫌いなんだよ、全てを見た目で判断する奴は、許せない。


「てめえ、人が優しくしてりゃあ……!!」


「だからやってみろよ、出来るならな」


「この野郎が……いいぜ、それだけ痛い目みたけりゃみさせてやるよ!!」


この男は堂々と俺に剣を抜いて振り下ろした。だが俺の方が俊敏性が9倍以上あるので大分遅い。それでこの剣はあまりいいもんじゃ無い。そういう訳だから……


ヒュン、バキン


普通に蹴り折らせていただく。そもそも俺の防御力が相手の筋力と3000以上離れているわけで実際には当たっても全く効かないんだけど、ここでは恐怖を持って貰う為にわざと蹴り折った。


「・・・・・・は?い、今お前、何、した?」


「悪いな、あまりにも遅いから折っちまった。本当に、あまりにも遅くて、な」


「う、嘘だろ?俺の俊敏性は2000だぞ!?それが遅いだと!?」


俊敏性2000で速い方なのか……やれやれ、程度が分かっちまうな。


「んじゃ、今度はこっちの番ね、よっ」


ヒュン、ズドォン


俺は普通に相手を蹴り飛ばした。相手は衝撃で冒険者ギルドの壁に突き刺さっている。てかあと少し力入れてたら死んでたなあいつ、さて……


「ひッ!?」


おおー怯えてら。そらそうだCランクの冒険者が見た目小僧の奴に蹴り飛ばされてるんだから。


「それで?実力が……なんだっけ?もう一回言ってくれると……ありがたいんだけど?」


俺は微笑みながら話しかけた。おかしいな、さっきより怯えている。


「ひゃ、ひゃい!!す、すぐに手続きさせていただきまふ!!」


ビビり過ぎて噛んでるよ。やれやれ可愛い奴め虐めたくなるじゃ無いか。


(・・・・・・・・お主、性格わるすぎじゃろ)


あ、ガルゴだ。いや別に?しっかりと相手の事を調べずにに見た目で実力を判断する輩には女子供関係なく教育が必要かなぁと。


(それにしてもじゃろ……あらあら、奴の残りの体力100しか残ってないではないか)


死ななきゃ安い。これ常識ね。


(なんじゃその常識は……)


「あ、あの、ギルドマスターがお呼びです。来ていただけますか?」


さっきのリジーって子がビビりながらまた話しかけてきた。てかギルドマスターってなんでだろうか。


「そ、それが少し、お話があるようで……」


まあいいか、よくよく考えたら問題起こしてるし、素直に従う事にした。その後に会うギルドマスターが、また俺の生活を一変させるのだった。

加護を貰ってない人は総じてステータスは10000超えてない人が多いです。もちろん例外はあります。例外はその内出てきます。

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