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体を休ませる、ステータス大幅上昇

今回は前回の戦闘の振り返りみたいなものです。

「体いてぇ……マジで死ぬ所だったんだな」


(あんな事するからじゃドアホ、全く)


オーガ達との戦闘から一日、現在は体を休ませている。なんせ右腕の骨にヒビ入ってるし内臓にもダメージが残っている。そんな状態で歩き回っていたら今度こそぶっ倒れる。ちなみにオーガも食ったが、固すぎて食えない、後単純にまずかった。


(というかお主、あの時何をしたんじゃ?)


「何の事?変な事やったっけ」


(お主、最初は斬れなかったオーガを斬ったじゃろう。それもオーガの中で最も硬い首をあっさりと)


「ああ、その事か。単純な話だよ、俺の筋力に俊敏性を足したんだ」


(筋力に俊敏性を、足した?)


「そう、あのオーガの防御力は低くても6000はあった。俺の筋力は3500、2000以上差があった。おかげで皮膚で弾かれた訳だが……ここでとある言葉を思い出した」


(とある言葉とな、それは一体……)


「速さは重さ、速ければ速いほど攻撃の重みが増す。だから全速力で振るった訳だ。その結果俺の筋力3500+俊敏性6000で9500だ、おかげで蹴りでも仕留めれる事も確認出来たし、結果としては戦闘してよかったかもな」


それでもダメージを考えれば、結構ぎりぎりだった。後一発貰ったら死んでいた訳だし……無茶はするもんじゃない。


(・・・・・・・お主は、自分が何を言っとるのか気付いとるのか?考える事と実戦で使える事は全く違うのじゃぞ?それに己の死に直面して恐怖を感じておらんかった……本当に何者なんじゃ、此奴は)


ガルゴがボソボソと何かしゃべっている。何を言ってるか分からないけど、まあいいか、ステータス確認をしてみようと思う。


「さすがに成長率が上がってると思うけど……えっと、ステータス」


そういうと、目の前にステータスが表示される。結構単純な方法で助かる。


安藤玲真、18歳、男、成長率40


体力15000→27000


筋力4500→9000


防御力3100→4200


俊敏性6000→13000


魔力2300→3800


スキル、剣術C級、蹴術C級、解体術B級


おや、おかしいな、一気に12も上がってるし数値も跳ね上がってるぞ?スキルも上がってるし。


(そりゃあ、自分と互角以上の、しかもオーガを三体も倒せば上がるじゃろうな、スキルも上がったのは僥倖じゃったな)


ああ、そういえば強ければ強いほど貰える経験値が上がるんだっけ。そしてその貰える経験値が加護の効果でさらに跳ね上がってると、やっぱり加護すごい。


(まあただ、実はスキルをB級まで上げるのは難しくない。ただ、A級、S級に上げるのはとても難しい。これには時間がかかるぞい)


マジかよ、スムーズに上がり過ぎだとは思っていたけど、やっぱりAとかSはきついんだな。


(だから、そうじゃな……せめてこの森にいる間にA級に上げるぞい)


「マジかよ、時間かかりそうだな」


(仕方なかろう、どれだけ時間をかけてもスキルを上げられぬ奴もおるんじゃ、恵まれているのじゃぞ?)


あれ?今B級まで上げるのは難しくないって言ってたような……まあいいか。


「でもその前に何か食いてぇ、腹減ったぜ、まともに食えるものないし……後風呂入りたい、さすがに血やら汗やらでかなり匂ってる。服も変えたい」


(しかし、この辺りには人間はおらんからのぉ、町も一番近くて四日はかかるぞい)


「うげぇ……仕方ねぇから川で水浴びでもするかぁ……」


〈ブヒ、ブフ〉


そうして休んでいると、聞き覚えのある声が聞こえた。


〈ブヒヒヒヒヒヒ、ブヒャ!!〉


「・・・・・・・ラッキーだな、マジで」


(何じゃこの無駄な悪運は……ただのオークじゃからもう相手にならんぞい……)


オーク、成長率20


体力12000


筋力2400


防御力2000


俊敏性400


魔力0


「やっぱりオークナイトよりもステータス低いんだな、少し前ならともかく今は敵じゃねぇな」


(それでも油断は禁物じゃ、今はダメージがあるんじゃから慎重に……)


〈ブギャア!!〉


あ、オークが攻撃してきた。しかし遅いなぁ……仕方ねぇか、俺の俊敏性が異常なだけだしな。


ヒュン、ズドォン


〈ブキョオァァァァァァァ!!〉


俺は普通にオークのでかい腹に蹴りを入れる。即死しないように手加減したからよかった。それでもオークの体力あと2000しか残ってないけど。


〈ブキョオ、ブご、ブプ〉


オークが大量に血を吐いている。そりゃそうだ、内臓確実に破裂しているだろうし。


(人の話はしっかり聞かぬか……やれやれじゃわい)


「悪かったよ……さて、苦しめるのはあれだし、とどめ刺すか」


そうして俺はオークの心臓に龍破を突き刺す。当然かなり血が噴き出す。血抜きはこれでいい感じだな。素材になる部位は収納箱ボックスに入れればいいし。


「ともあれ、スキルを上げるのに時間もかかるだろうし……保存食みたいにしてみるか、確か遠火の遠赤外線とやらで焼くんだったか……フレア」


そして火を付けたら、少し離した距離からオークの肉をじっくり焼く。多分これで合ってる筈なんだけど……。


(お主フレアも出来るようになったんか……本当に何者なんじゃお主は)


「ただの小僧だよ、自由に生きてみたい、そんなただの小僧だ」


(どうなんじゃか……)


そしてオークの肉が焼けた後、少し食べてから川で水浴びし、スキルを上げる為に森の中で戦闘を続けるのだった。そして………全てのスキルがA級になるのに、七ヶ月かかったのであった。

次回は元の世界がどういう状況かやった後、一気に七カ月後に飛びます。

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