理由を知るすべ
雨上がりの朝、僕は昨日の出来事を思い返していた。
確かに僕は告白成功した、したはずなんだけどイマイチすっきりしない、それは彼女のある言葉が原因だった。
『今すぐ付き合う事はできないの、3年くらい待っててくれる?』
この言葉のせいだった、なぜ3年、なぜに3年も期間が空くのか、理由を聞いても答えてくれないからわからず仕舞いだった。
ちなみに僕も彼女も高校一年生、3年たったらすでに卒業している状態だ。
「伶!早くしないと遅刻するわよ!」
「わかってるよ!いってきます!」
これからこのモヤモヤとした気持ちで過ごすとなると、とても最悪だ。
~学校~
「おい!伶!昨日の告白どうだったんだよ?」
「成功した…多分…」
僕が彼女の事を好きだと言う事実、告白したという事実を知っているのは今話している【凛太】とあと一人だけだ。
「は…?多分ってどういう事だよ!」
「付き合うのは3年待ってくれって言われた」
「え…?3年?え、なんでそんな長いの?」
「わからない、理由を聞いても答えてくれなかった」
「はぁ?じゃあ、両思いだけど付き合えませんって感じじゃん」
「まさにその通りなんだよ」
できる事なら理由を知りたいけど、本人が隠しているから知るすべがない。
「はぁ、理由がわかればどうにかなるかもしれないのになぁー」
「だったら理由を調べればいんじゃね?」
「どうやって?」
「そんなの簡単さ、あいつと仲良い女子に聞いてもらえばいい!」
「なるほど!でもなるべく僕があいつに告白したことを知られたくない」
「じゃあお前が告白したことを知ってるやつに頼めばいい」
僕が告白したことを知っているのはあと一人しかいない
「あいつに頼めって言うのか?」
「そうだ、加恋に頼めばいい」
そう、その一人は彼女と仲がいい【加恋】って人だ、若干おかしい部分があるが問題はない。
「仕方ない、加恋に頼むか」
「そうだな、そうしとけ」
「てかもう授業始まるからこの話はまたあとで」
そんな話をしていたらすぐに1時限目がやって来た。授業に集中出来ない。とても辛い。加恋は別のクラスだから昼にでも頼もう、そんな事を考えていた。
1話1話ってこのくらいの長さでいいのかわからず投稿しました、多分短いだろうから次回から長くします!誰か見てくれるといいな!