表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
酒樽心中  作者: 兵藤晴佳
PR
10/10

エピローグ

 その後、玄十郎となづきがどうなったかを知る者はない。

 ただ、知られているのは、小駄良才平が宗門橋から酒樽と転落した晩、流されていく彼の歌声が一晩中聞こえていたということだけである。

 街の人々は、夜が明けてその声が聞こえなくなるまで、その美声に聞き惚れていたという。 

 そして、今。

 城下町はすっかり観光化され、道もレンガで美しく覆われている。

 川沿いの土手はコンクリートで頑丈に固められた。

 路線バスは街の外周に整備された環状バイパスを走っている。

 少し前までは狭い道を無理やり走る路線バスの屋根を小料理屋の二階から眺めることができたものだが……。

 それでも夏の夜にはまだ、この一節が歌われるのを聞くことができる。


  心中したげな宗門橋で 小駄良才平と 酒樽と

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ