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俺のギルドの活動日誌  作者: 幻夢
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第二十一話

時間前には俺とアリシアを含め5人のギルドマスターが集まった。

商人ギルド『スズラン商会』構成員1400人ギルドマスター『九尾』タマモ。獣人種。『ユニオン』第2位の大手ギルドで構成員は大半が獣人を占めており、商売だけで言ったら『クロックラビット』をしのぐ。タマモは金に厳しく、こいつに貸しを作ると後が怖い。こいつに金を借りたことがあったが利子がとんでもないことになった。


生産系ギルド『アルカナ・ディヴィジョン』構成員1100人。ギルドマスター『製作者クリエイター』エミリィ。人間種。見た感じ適当そうなやつだが見た目とは裏腹にしっかり者で下の者からは慕われている。こいつに錬金術をさせると剣から大砲までありとあらゆるものを一瞬で錬成してしまう。風の噂によると伝説級の武器までも錬成できるようになったとか。


戦闘系ギルド『フルメタル・ジャケット』構成員600人。ギルドマスター『要塞フォートレス』マルクス。龍人種。身長が2mを超え守りでこいつの右に出るものはおらず、マルクスが防衛戦で負けたことはない。マルクスとは戦場で昔アリストル軍の依頼で組んだことがあった。2ヶ月間8000のキーリス軍に包囲された拠点を守り抜き、俺が包囲網を破って救援物資を届けに行った時現存の戦力の半数で反撃の作戦を立てていた。その時のマルクスの顔は連戦で疲れきっていたが確その眼には確かな輝きがあり「あの包囲網をよく突破してきてくれた。疲れたろうが一休みしたらすぐに反撃開始だ。」と言って攻めが俺、守りがマルクスで1週間で包囲網を制圧した。


戦闘系『ノブレス・オブリージュ』構成員200人。ギルドマスターエリック。エルフ種。「持てる者の義務」なんて大層な名前を付けているが、エリックは貴族の坊ちゃん上がりでイケメンではあるがそれをやたらと鼻にかけて女の子にちょっかい出して回っている。ヒルダにも手を出してきたことがあったが「キモイです。近寄らないでください。」と言われると泣きながらその場から逃げて行った。以降、豆腐メンタルのあだ名で飛ばれている。


「はい!そこの獣人の可愛いキミ!」

「え、え?私ですか?」


来て早速、エリックはリーシャに声をかけている。


「この後、お茶しない?それと買い物も。欲しい物何でも買ってあげるよ?」

「おい、エリック。またヒルダにお前の豆腐メンタルを木端微塵にされたいのか?」

「うるさいな。君とは話していないんだよ。」

「では、私と話し合いませんか?」

「おお!ついに僕を受け入れてくれるのだね!ヒルダ!」


そう言ってエリックはヒルダの方を振り向くと剣先が目の前にあった。少しでも動けば目に刺さる距離だ。エリックの護衛はこんな状況にもかかわらず、いつもの事かと欠伸をしている。


「ええ、そうです。受け入れましょう。ただし、剣での話し合いに限定しますが…。」

「ヒルダちゃん。やりあうなら練習場貸すよ?」

「ええ。アリシア、ありがとうございます。」

「ち、ちょっと待って。お前たち僕を助けろ!やめてくれえぇぇぇぇぇぇ!」


護衛たちにはあっさりと見捨てられ、エリックは闘技場の方へとヒルダに連れていかれた。あいつ毎回毎回、馬鹿なんじゃねぇの?

そんなことをしていると残りの3人も到着した。


生産系ギルド『グロム・スミス』構成員300人。ギルドマスター『名匠』ジェルドン。ドワーフ種。背は低いが強靭な肉体を持ち、ほかの種族にも引けを取らない。持ち前の器用さを活かして鍛冶職人や新しい武器などの開発をしている。このギルドが銃を開発し、この世に広めた。ジェルドンは無口であまり喋っているところを見たことがない。


戦闘系ギルド『D,T,B』構成員200人。ギルドマスター『黒風』シド。エルフ種。このギルドは軍の暗殺関係をメインに請け負っており、なかなか需要があるようで儲かっているらしい。シドは通常の戦闘でもかなり強く、同列である『ノブレス・オブリージュ』のエリックなどは話にならない。

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