表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

2014年/短編まとめ

青空少女

作者: 文崎 美生

本日も晴天!


朝からへらりと顔の筋肉も緩む。


すっかり着慣れて真新しい匂いのしなくなった制服。


少しだけ伸びた髪の毛。


それらがいつも時間の流れを感じさせる。


それでも流れる時の中で変わらないのは空だ。


私は空が好きだ。


晴れ渡り澄み切った空。


空よりももっと向こうが透けて見えるくらいの水色。


心を洗い流してくれるような。


爽やかな風が心にも吹き抜けてゆく。


「今日もいい天気だーーーー!」


バカ丸出しとも言われる大声で空に向かって叫ぶ。


本当に気分がいいなぁ。


雲ひとつない快晴。


透き通った水色。


カンカンと眩しいくらいの太陽。


そっと制服の胸ポケットから携帯を取り出す。


大好きな空の色だ。


そしてカメラを起動させ空に向ける。


カシャッ…と機械的な音が私の耳に届いた。


その音を合図に手を下ろし画面を覗き込むと、見事なスカイブルーに白い飛行機雲。


中々上手く撮れたと一人満足。


毎日空を撮る。


雨だろうと、雪だろうと。


天気なんて関係ない。


毎日を生きてるんだって証だから。


変わる世界で変わらない空。


それでも空はいつだって違う表情をする。


私が今を生きているように、空だって今を生きている。


青い空の下で私達は生きている。


そんな証が込められているんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ