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プロローグ
時は戦国。
幾多の戦火が町や城を染め上げ、常に日ノ本を支配しようと企む武将が後を絶たない時代。
落ちぶれて行く者も多い中、生きるために足掻いている者も多く平和ながらにも生きる手段を選ばない姿がよく見られる。
そのような中、影ながらに国に対して大きな役割とされる役職があった。
過酷な仕事ながらも道具として扱われ、理不尽なことをされても文句ひとつ言わない、否言えない役職の名は「忍び」。
現代では主に真田十勇士の猿飛佐助などが主に知られているが、表舞台に立つことはまずない歴史の裏側で暗躍する。
それ故手柄を立てても公にはされず、給金を貰いそれで暮らすという生活が強いられている。
これは、そんなある城勤めの忍びの物語である。
気まぐれな執筆になると思いますが暖かく見守って下さると幸いです。